清家里美(せいけ さとみ)さん 福岡県太宰府市・32歳 取材●長谷部匡彦(本誌)撮影●中橋博文

清家里美(せいけ さとみ)さん
福岡県太宰府市・32歳
取材●長谷部匡彦(本誌)撮影●中橋博文

自分を認められなかった頃、恋愛もうまくいかなった。両親の愛に気づいて、そのままの自分を肯定できたとき、将来の夫となる男性との縁が芽生えた。

―ご主人との恋愛は、どんな感じで始まりましたか?

清家 じつは22歳のときに交際した方がいましたが、結局一年も経たずに別れました。その後、生長の家の教えを学ぶようになり、30歳の時に、生長の家の青年会の活動が縁で、いまの主人(信二郎さん)との交際が始まりました。

―一年も経たずに別れることになったのは?

清家 正直、恋愛に憧(あこが)れていただけという部分もありました。それに、当時は仕事もうまくいっていなかったので、自分を支えて慰めてくれる人が欲しかっただけで、相手のことを本当に好きなのではなかったと気づいて別れたんです。

清家 生長の家の教えを熱心に学ぶようになってから、「本当の愛は、見返りを求めない、ただ与える愛」だと教えられました。幸せな恋愛をするには、自分の中の愛を高めることが必要で、それには自分を「素晴らしい神の子」として認めることが大切だと思うようになったんですね。

 私は長い間、自分に自信がなかったんですが、27歳の頃に参加した練成会(*1)で、「自分は両親に心から愛されていたんだ」と気づき、そこから次第に、そのままの自分を肯定できるようになっていきました。

 自分自身を素晴らしい存在だと、無条件で認められるようになると、「誰かのお役に立ちたい」という思いもわいてくるんですね。生長の家の先輩は、困っている人がいれば、仕事帰りに駆けつけて相談に乗って元気づけたりして、いつ会っても生き生きとしていました。私が20代前半の頃、先輩が片道一時間以上かけて会いに来てくださった時も、やはり輝いていました。自宅と職場の往復しかしていなかった私の方が、かえって疲れていたんです。

「人のために真剣に祈って動いていたら、自分の悩みなんて考えなくなっちゃうよ」と教えられて、自分のことだけで頭がいっぱいになっていたことに気づきました。当時の私は、仕事がうまくいかなくて、劣等感の塊みたいになっていましたから。

 自分のことしか考えていない時って、肉体的にも精神的にも疲れやすくなるんですね。私も人のお役にたって、輝けるようになりたいと思うようになったんです。

―輝けるようになると、人間関係も変わりますか?

清家 生長の家の教えには心の波長の合うものが引き合うという「親和の法則」があります。自分を素晴らしい神の子として認められるようになったことで、周囲の方々の良いところに目がいくようになりました。

上:青年会の仲間が作ってくれた結婚式のウェルカムボード/下:想いを綴った二人の手紙

上:青年会の仲間が作ってくれた結婚式のウェルカムボード/下:想いを綴った二人の手紙

 すると、両親をはじめ、いろんな方に愛され、助けていただいているんだと感謝の気持ちで一杯になったんです。自分本位の考えから、恩返しがしたい、人のお役に立てるようになりたいと思うようになったので、夫である信二郎さんと心の波長が合うようになったのだと思います。

――ご主人と出会われたのは、いつ頃ですか?

清家 初めて会ったのは、22歳の時ですが、青年会の先輩の一人として、よくお話しをするようになったのは、25歳頃からだったと思います。いつも必要な時に適切なアドバイスをくださり、尊敬していました。

 あるとき、人間関係の悩みを相談すると、信二郎さんから「あなたが変わらなきゃいけないよ。どんなに相手の方が悪く見えても、素晴らしい神の子として拝まないと」と言われました。その時は、自分は間違っていないと思ったんですが、振り返ると、相手への配慮が足らなかったことに気づきました。お詫びをしたら、「私もいけなかった」と言われて和解することができました。いろんな角度から物事を見られて、信二郎さんは凄い人だと思いました。でも、最初は好きという感情はなかったんです。

―恋愛に発展したのは、いつ頃ですか?

清家 平成25年10月に信二郎さんから、交際を申し込まれました。うれしかった反面、尊敬の気持ちが強かったので、「今の私ではふさわしくないんじゃないか。彼にはもっと素晴らしい方がいるんじゃないだろうか」という思いが堂々巡りをして、お断りさせて頂きました。

――断られたんですね。

清家 交際を断ったあとでも、信二郎さんは以前と変わらず優しく接してくれていました。そして一カ月後に、心のこもった手紙をいただき、再度交際を申し込まれました。その誠実な想いに胸がいっぱいになったのを覚えています。取越し苦労をしていても意味がない、自分からも素直に愛を表現してみようと気持ちが動き、お付き合いを始めました。

―交際を始められて、どうでしたか?

清家 誠実な人柄に、ますます尊敬の気持ちが強まりました。また、いつも冗談を言って笑わせてくれ、無理せず自然体でいることができました。平成26年12月にプロポーズをされて、翌年の11月に結婚をしました。いま、お腹のなかに第一子がいて本当に幸せです。

恋愛成就で有名な竈門(かまど)神社にて

恋愛成就で有名な竈門(かまど)神社にて

―改めて恋愛成就のカギを教えていただけますか。

清家 私が体験を通して感じたことは3つです。

 1つ目は、「ダメな自分を支えてほしい」と誰かに依存するのではなく、本来自分は素晴らしい神の子なんだと、そのままの「本物の自分」を肯定すること。

 2つ目は、両親の愛に気づくと、自分も人も大切にする思いが生まれるということ。受けた愛に感謝し、自分も誰かに愛を与えたいと思うことで、恋愛に限らず、素晴らしい相手に巡りあえるようになります。

 そして3つ目は、いま相手がいなくても、「一番良い時期に、一番良い相手に巡りあえる」と信じて、感謝する生活を送ることです。

* 合宿して教えを学び、実践する集い