菊池有妙子(きくち・ゆみこ)さん 東京都渋谷区・会社員・21歳 取材●中村 聖(本誌)撮影●遠藤昭彦

菊池有妙子(きくち・ゆみこ)さん
東京都渋谷区・会社員・21歳
取材●中村 聖(本誌)撮影●遠藤昭彦

 空調設備を扱う会社に勤務する菊池有妙子さんは、毎日の生活の中で、「楽しんでやること」を大切にしている。両親を通して生長の家の教えに触れた菊池さんは、今年(2019)2月から行われた生長の家青年会のイベントで、良い生活習慣を身につけることに取り組み、「有意義な毎日を送るためには、まず一歩を踏み出すことが必要ですね」と話す。

 都内にある公立高校の商業科を卒業後、ビルの空調設備の修理・点検を主な業務とする会社に入社して3年目という菊池さんは、実際の現場で、先輩社員の作業を手伝うアシスタントの仕事に携わっている。

「元々は事務として入ったので、『アシスタントをやってみないか』と言われたときは、正直、私にできるかなという戸惑いもありました。だけど、自分が成長できる機会を頂いたと捉えて、挑戦してみようと思ったんです。いまは次に入社してくる後輩のために、仕事のマニュアルを自主的に作りながら、一人前に早くなれるように勉強の毎日です」

無駄なことはない

 7人きょうだいの3番目に生まれ、休日には、5歳の末の弟をよく近所の公園に遊びに連れていくという菊池さんは、生長の家の信仰を大切にする父親の姿を見ながら育った。

「父親は神想観(*1)と、『甘露の法雨』(*2)の読誦を毎日欠かしません。小さい頃から講習会などによく連れていってもらったのを覚えています。両親からは『秩序を大事にしなさい』と教えられました」

hidokei115_rupo_3 中学、高校時代はバレー部に所属し、休日も練習に励んだ。高校の時には、自分だけ試合に出られず、落ち込んだこともあったが、そんな時も、生長の家の教えが心の支えになった。

「一人だけメガホンを持って、試合を応援していたときは、内心すごく辛かったですね。他の部員と衝突して悩んだこともありましたけど、『人間は神の子だから、よくなるしかない。自分は絶対大丈夫』という思いがいつもあったから、乗り越えられたんだと思います。いま、会社で先輩からときに厳しく注意されることがありますが、『自分のことを思って言ってくれている』と前向きに捉えることができるのも、振り返ってみれば、高校時代の体験のおかげだと感じています。『無駄なことはない』と生長の家で学んだことが、小さい頃はよく分かりませんでしたが、大人になって社会に出てから、その意味がようやく分かってきたように感じています」

人や物ごとの良い面を見る

 朝は誰よりも早く出社して、自分のデスク周りの掃除をしたり、オフィスの神棚の榊の交換などをしているという菊池さんには、仕事のなかで大切にしていることがある。

「挨拶をちゃんとするのはもちろん、仕事でアドバイスを頂いたり、助けて頂いたときなどには、しっかりと感謝の言葉を伝えるようにしています。また、普段の生活でもそうですが、生長の家で学んだ、『人や物ごとの良い面を見る』ことをいつも心がけています。働いていると、どうしても苦手な人が出てきますが、相手を変えようすると自分も相手も苦しくなってしまうので、まず自分が変わることが大事だと思います。あらゆることの良い面を捉えるということは、これからも自分の大切な習慣にしていきたいですね」

最初はうまくいかなくても

 菊池さんは今年(2019)2月から4月にかけて、生長の家青年会中央部が主催し、フェイスブック上で行われた「理想の自分に近づくための21日間習慣化プログラム」に参加した。参加者はそれぞれ、「整理整頓をする」「ノーミートのお弁当を作る」といった目標を掲げ、実行できたことをフェイスブックに投稿し、生活習慣の改善に取り組むというものだ。

「日々の生活をより良いものにしたいという思いと、私自身、自宅での誌友会(*3)や練成会(*4)の運営などを通して、中高生たちを育成する立場にあるため、自分が目標に向かって取り組む姿を後輩に見てもらうことで、少しでも刺激になればと考えて、参加してみようと思ったんです」

 プログラムに参加するにあたって、菊池さんがまず目標にしたのは、「早寝早起きをする」ことだった。

「以前から夜更かしをする方ではなかったんですが、もっと時間を有効に使いたいと思い、夜11時までにはスマホをやめて布団に入ろうと決めました。最初はなかなかうまくいかなかったんです(笑)。でも、できない日があってもあまり気にせず、できた日があったことに自信を持つようにして取り組んだら、次第に習慣にできるようになっていったんです」

続けるコツは、「楽しんでやる」こと

 その後も、「化粧水をつけずに寝る」「マイボトルを持つ」「日時計日記(*5)を書く」といった取り組みを続けるなかで、毎日の生活がさらに充実したものになっていったという。

hidokei115_rupo_4「普段何気なくやっている肌のケアって本当に必要なのかなと思って、化粧水をつけないで寝てみようと思ったんです。今も続けていますが、以前よりも肌の調子が良い感じで、化粧品などを使う場合でも、なるべく自然素材のものを選ぶようになりました。また、マイボトルを持つことで、ペットボトルの飲料を買う機会も前より減りましたし、プログラムに取り組んだことで、環境に対する意識も、より高まったと思いますね」

 無理なく何かを習慣にするためには、何ごとも「楽しんでやること」が大事だと菊池さんは話す。

「フェイスブック上で、同じ参加者の皆さんから『いいね!』をもらったり、コメントでアドバイスや励ましの言葉を頂けたことで、無理なく楽しく取り組むことができました。今回のイベントだけじゃなく、普段の生活や仕事などでもそうだと思うんですが、『やらされている』っていう感覚だと、どうしても人って続かないですね。日々の生活のなかで、楽しみながら取り組むということが大切だと思います」

目の前のことに集中する

 プログラムで取り組んだことを、今も習慣として続けているという菊池さんの好きな言葉は、「継続は力なり」。今日一日を大切にするための秘訣について、こう話す。

「なんとなく一日が過ぎてしまうということもありますが、ときには、そういう日があってもいいと思うんです。朝起きて、ご飯を食べて、学校や会社に行く。そんな当たり前のように感じる日々が送れることに感謝の思いを持ち、目の前のことに、一つひとつ取り組んでいくことで、『なんとなく』が、だんだん『充実したもの』になっていくのではないでしょうか。何かをはじめようと思ったら、まず一歩を踏み出してみて、『昨日できなかったことが、今日はできた』ということを、少しずつ積み重ねていくことが大切だと思います」

*1 生長の家独得の座禅的瞑想法
*2 生長の家のお経のひとつ
*3 教えを学ぶつどい
*4 合宿して教えを学び、実践するつどい  
*5 日々の生活の中の喜びや、明るい出来事などを記録する日記。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊