木村彩愛(きむら・あやめ)さん 大阪市西淀川区・18歳・大学1年 取材●長谷部匡彦(本誌)写真●永谷正樹

木村彩愛(きむら・あやめ)さん
大阪市西淀川区・18歳・大学1年
取材●長谷部匡彦(本誌)写真●永谷正樹

 木村彩愛さんは保育士を目指し、大阪市にある大学の人間発達学部子ども発達学科で、今年(2019)の4月から学んでいる。同学科では保育士資格や、幼稚園教諭、小学校教諭の免許が取得できる。

 保育士になろうと決めたのは、中学3年生の12月のことだった。将来の進路を決めかねていた木村さんが、自宅で「進路どうしようかな?」と呟いていると、母親から「保育士は?」と助言された。

「元々子どもを世話するのが好きだったので、好きなことを仕事にできるのなら、自分に向いているのではと思ったんです」

 幼い頃から、近所の様々な年の子どもたちと一緒に遊ぶのが楽しかったと話す木村さんだが、小学2年生のときに、クラスの男子たちからいじめを受けるようになった。誰にも相談できず悩んでいると、母親が参加する生長の家の練成会(*)に一緒に連れていかれ、初めて生長の家の教えに触れた。

「母が練成会に参加している間、私は他の子たちと遊びながら過ごしていたんですが、館内放送で流れてきた『人間は神の子で、無限の力があり、素晴らしい存在である』という講話が衝撃的で、心に残りました」

 練成会の明るい雰囲気に惹かれ、それから毎年、小学生練成会に参加するようになった。

hidokei112_make_2「練成会では講師の先生たちや、年上のお兄さん、お姉さんたちが、いつも私のよいところを見つけて褒めてくれるんです。それがうれしくて、『たとえいじめられても、私は神の子だから大丈夫!』と、自分を否定せずに認めることができたから、いじめも乗り越えることができました」

 中学生になると、小学生練成会に参加する子どもたちの配膳や、布団敷きの手伝いなどをして、面倒を見る役も担当するようになった。

「笑顔を返してくれるのがとてもうれしくて、子どもたちのお世話をすることに、喜びを感じるようになりました。さらに高校時代には、生長の家青年会の高校生のグループのリーダーを務めたりして、熱心に活動していました」

高校では弓道部で活躍(写真提供:木村さん)

高校では弓道部で活躍(写真提供:木村さん)

 その一方で、高校の弓道部に所属し、平成29年の大阪府西ブロック大会で2位になるなどの活躍をした。

「『的(まと)にあてよう』と意識するよりも、心を無心にした時の方が、あたる確率が高かったですね。弓道は礼に始まり礼に終わると言われていて礼儀作法が身に付くので、大学入試の面接のときには、試験官から『立ち居振る舞いが素晴らしいね』と褒められました」

 そう話す木村さんに、「将来、どんな保育士になりたいですか?」と尋ねた。

「子どもたちのちょっとした気持ちの変化にも気づいてあげられて、その子の心に寄り添えるような保育士になりたいです」

 その柔らかい眼差しの先には、多くの子どもたちの輝く笑顔が見えた。

* 合宿して教えを学び、実践するつどい