竹村牧男さん(東洋大学学長、宗教・研究者エコイニシアティブ代表) 1948年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専修課程博士課程中退、博士(文学)。東洋大学共生思想センター長、東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ代表を歴任。現在、東洋大学学長、宗教・研究者エコイニシアティブ代表。専門は仏教学、宗教哲学。著書は、『入門 哲学としての仏教』『〈宗教〉の核心─西田幾多郎と鈴木大拙に学ぶ』『大乗仏教のこころ』『日本仏教 思想のあゆみ』『地球環境問題を仏教に問う─温暖化地獄を仏教・密教は救えるか』、最新刊『ブッディスト・エコロジー』など多数。 聞き手:山岡睦治さん(生長の家参議、宗教・研究者エコイニシアティブ運営委員、本誌編集人)写真/堀 隆弘

竹村牧男さん(東洋大学学長、宗教・研究者エコイニシアティブ代表)
1948年、東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科印度哲学専修課程博士課程中退、博士(文学)。東洋大学共生思想センター長、東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ代表を歴任。現在、東洋大学学長、宗教・研究者エコイニシアティブ代表。専門は仏教学、宗教哲学。著書は、『入門 哲学としての仏教』『〈宗教〉の核心─西田幾多郎と鈴木大拙に学ぶ』『大乗仏教のこころ』『日本仏教 思想のあゆみ』『地球環境問題を仏教に問う─温暖化地獄を仏教・密教は救えるか』、最新刊『ブッディスト・エコロジー』など多数。
聞き手:山岡睦治さん(生長の家参議、宗教・研究者エコイニシアティブ運営委員、本誌編集人)写真/堀 隆弘

 日に日に深刻の度合いを増す地球環境問題──。その根本的解決には、私たち一人ひとりのライフスタイルの転換が欠かせない。仏教学の専門家、宗教・研究者エコイニシアティブ代表として環境問題に警鐘(けいしょう)を鳴らし続けている竹村牧男さんに、仏教の戒律に基づくライフスタイルの転換について伺った。

スポーツ、教育、研究部門で成果を挙げる東洋大学

山岡 いつも宗教・研究者エコイニシアティブ(①参照)では、お世話になっています。今日はよろしくお願いいたします。

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 まず、この前のリオオリンピックでは、東洋大学の選手が大活躍しましたね。おめでとうございます。

竹村 そうなんですよ。水泳の萩野公介(はぎのこうすけ)君は、400メートル個人メドレー金をはじめ、銀、銅メダルに輝きましたし、陸上の桐生祥秀(きりゅうよしひで)君は、400メートルリレーで銀メダルという快挙を成し遂げてくれました。

山岡 東洋大学は、正月の箱根駅伝でも好成績を収めていますね。

竹村 ありがたいことに、ここ8年くらい、箱根駅伝では3位以内に入っています。それも3位は1回だけで、あとは優勝か準優勝ですが、ただ最近は準優勝ばかりで優勝からは遠のいています。選手はみんな、今シーズンこそ王座奪還に燃えています。(*1)

 しかし、スポーツだけではなく、教育、研究も充実しているのですよ。教育では、3年前には、文部科学省が進める「スーパーグローバル大学創成支援」事業に、本学が選ばれ、現在は徹底した大学改革と国際化の推進を進めているところです。まず、国際化ということでは、学生を海外に留学させるとともに、海外からも学生を受け入れ、語学を除く一般の授業の20%を英語にする目標を掲げています。

山岡 語学以外の授業で、20%を英語でというのはすごいですね。

竹村 現在は10%弱です。が、最近は、英語で授業ができる人財しか採用しません。

山岡 研究の分野ではどんなことをされているんでしょうか。

竹村 埼玉県の川越キャンパスに「東洋大学バイオ・ナノエレクトロニクス研究センター」があります。ここでは、バイオサイエンス(*2)とナノテクノロジー(*3)を融合させたバイオナノ研究として、例えば、人間の体内の患部に、ナノロボットが正確に薬を届けるというような研究に取り組んでいます。

山岡 東洋大学は、今、多方面で躍進をされているのですね。

 本題に入る前に、竹村先生は、ご専門である仏教学で、どんな研究をされてこられたのか、教えていただけますか。

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竹村 大学の修士課程、ドクターの論文を書くくらいまでは「唯識(ゆいしき)」(②参照)研究が中心でした。東洋大学では、日本仏教を担当しました。唯識、大乗起信論(だいじょうきしんろん *4)、華厳(けごん *5)、そして日本仏教などを一応、浅く広く手がけてきたということでしょうか。

山岡 いえいえ、竹村先生の業績を拝見したら、仏教を深く広く研究されてこられたことがよく分かります。

仏教における倫理、戒律に光をあてる

山岡 さて、昨年(2016)12月10日、京都の龍谷(りゅうこく)大学で行われた「第7回 宗教と環境シンポジウム 環境への永遠の願いと仏教」(宗教・研究者エコイニシアティブ主催)で、竹村先生は「環境問題とライフスタイルの転換─仏教の視点から」という発表をされましたね。「仏教界の環境問題への取り組みはどうなんだろうか」という思いを持っていた私としては、竹村先生の、仏教の戒律が、環境問題解決に向けたライフスタイルの転換に繋(つな)がるという提唱に大変感銘を受けました。なぜ、戒律に着目されたのか、その辺からお話しいただけますでしょうか。

竹村 きっかけになったのは、鳩山由紀夫さんが首相の時(2009年)に、日本は温室効果ガスを2020年までに、1990年比で25%削減すると打ち出したときです。その時、どうすれば削減できるかの分析の中に、テレビを消すなどという個人のライフスタイルに基づく節約が大きいと出ていたんです。しかし日本人は、環境問題が深刻であることはマスコミの情報から知ってはいるけれども、行動はしない。その認識と行動の乖離(かいり)をどう結びつけるか、と考えたときに、仏教徒ならば、戒律を基にした生活指針を考えてもよいのでは、という思いがあったわけです。

山岡 元々、戒律に注目をされていたのでしょうか。

竹村 西田幾多郎(きたろう *6)などもそうなのですが、宗教と倫理は全然異なるものだという考え方があります。確かに、倫理的に正しいからといって、宗教的に優れているとは言えません。しかし、仏様に救われたといった宗教的自覚を持った時、それだけで安心して、自分は救われたんだから、もう何もしなくていいということでよいのだろうかということなのです。救われたのなら、かえって倫理的な自覚も深めなければならないのではないかと思うのです。

 では、仏教にとっての倫理とは何かというと、古来の戒律があるわけです。昔は、中国でも、日本でも、お坊さんは小乗戒(しょうじょうかい *7)といった極めて煩瑣(はんさ)な戒律を守り、在家の信徒は、五戒(ごかい ③参照)を守っていました。

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山岡 しかし今の仏教では、戒律という話は聞きませんが。

竹村 そうなのです。今は、お坊さんがふつうに肉食妻帯(にくじきさいたい)をしているわけで、戒律を守るどころか意識もしていないというのが実情です。

山岡 そこなのですが、なぜ戒律が守られなくなったのでしょうか。

竹村 日本の仏教史の中で、まず最澄(さいちょう *8)が小乗戒はいらない、大乗戒だけでよいと言ったのが、戒律をゆるめる感じになった。そのあと親鸞(しんらん *9)が、戒律は関係ない、弥陀(みだ)の本願(ほんがん)によって救われるという仏教を始めた。それでもまだ真宗以外は、戒律を守る立場にあったのです。

 あるいはまた、一心戒(いっしんかい)という、いつも仏心のままにあればすべての条項も守られるということになり、個々の戒律は必ずしも意識しなくてもよいというようになっていったりしました。決定的だったのは、明治5年、明治政府が出した「今より僧侶は、肉食・妻帯・蓄髪(ちくはつ)等、勝手たるべき事」という通達ですね。その後、仏教各宗が戒律というものを真剣に考えることなく、ずるずるきてしまっているということでしょう。

 お坊さんが戒律を守る意識がないのですから、在家の人たちにも、「五戒を守ってください」「こういうことを心がけてください」と、生活指針を示せない状態にあるのではないでしょうか。これでは、環境問題の解決に向けたライフスタイルの転換を呼びかけても難しいわけで、「これは仏教にとっても問題だ」と思い、仏教における倫理である戒律を見直し、現代にふさわしい戒律を提唱してみたいと考えたわけなのです。

仏教の戒律に基づく新しい生活指針

山岡 戒律というと、すごく堅苦しいイメージがありますが、竹村先生が考えられる、現代にふさわしい戒律とはどういうものなのでしょうか。

竹村 大乗仏教における戒律、大乗戒の根本となる「三聚浄戒(さんじゅじょうかい)」(④参照)を基本に、簡略な「新現代三聚浄戒」を提唱したいのです。

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 三聚浄戒とは、「摂律儀戒(しょうりつぎかい)」「摂善法戒(しょうぜんぼうかい)」「饒益有情戒(にょうやくうじょうかい)」というもので、それぞれ止悪=悪を為(な)さない、修善=善を実践する、利他=人々を利するという意味を持っています。

 まず、摂律儀戒(止悪=悪を為さない)については、現代人のためにより簡潔な「十善戒」(⑤参照)とします。十善戒とは、身体の行為として❶「不殺生(ふせっしょう)」、❷「不偸盗(ふちゅうとう)」、❸「不邪淫(ふじゃいん)」、言葉の行為として❹「不妄語(ふもうご)」、❺「不綺語(ふきご)」、❻「不悪口(ふあっく)」、❼「不両舌(ふりょうぜつ)」、心の行為として❽「不慳貪(ふけんどん)」、❾「不瞋恚(ふしんに)」、❿「不邪見(ふじゃけん)」のことで、これらを私たちの摂律儀戒(しょうりつぎかい)としたらよいのではないかと考えます。

山岡 摂善法戒(しょうぜんぼうかい)とはどのようなものでしょうか。

竹村 摂善法戒(修善=善を実践する)は、積極的に善を行うという観点から、❶「布施(ふせ)」、❷「持戒(じかい)」、❸「忍辱(にんにく)」、❹「精進(しょうじん)」、❺「禅定(ぜんじょう)」、❻「智慧(ちえ)」という、もっとも基本的な「六波羅蜜(ろくはらみつ)」(⑥参照)がふさわしいと思います。

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 布施については、大乗仏教の学匠、無著(むぢゃく)が5世紀頃に執筆した唯識の論書『摂大乗論(しょうだいじょうろん)』で、ただお金や物をあげるのではなく、仏教の教えを分かち合う、畏(おそ)れなき心を施(ほどこ)すとも説かれており、私はこの無畏施(むいせ)が非常に重要なことだと考えます。持戒(じかい)は生活を慎しみ、忍辱(にんにく)は堪え忍ぶことであり、精進(しょうじん)するのは当然のことだと思いますが、禅定(ぜんじょう)と智慧については、少し専門的な修行になってきます。とは言っても、禅定の場合、必ずしも坐禅でなくてもよく、たとえば深く祈るような状態になった時には、心が統一されるようになるのではないでしょうか。

 そして智慧を持つには、無分別智(主観と客観の分裂を離れた真実の智慧)、いわゆる悟りに繋(つな)がるような心の持ち方が必要なのですが、難しいようであれば、経典を読み、「仏様の教えをよく理解する」というところから始めればよいのではないかと思います。

山岡 饒益有情戒(にょうやくうじょうかい)については?

竹村 饒益有情戒(利他=人々を利する)というのは、人々のことを考えるということで、「四無量心(しむりょうしん)」(⑦参照)がぴったり合致すると思います。四無量心とは、「慈(じ)」「悲(ひ)」「喜(き)」「捨(しゃ)」の心のことであり、慈は人の幸福を望み、慈しむこと、悲は相手の苦しみと一体となること、喜は人々が苦しみを離れ、楽しみを得たことを喜ぶこと、捨は誰にでも差別せずに接することであり、まさに人々のことを思う心です。 

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 ということで私は、摂律儀戒(しょうりつぎかい)、摂善法戒(しょうぜんぼうかい)、饒益有情戒(にょうやくうじょうかい)を「摂律儀戒=十善戒」「摂善法戒=六波羅蜜」「饒益有情戒=四無量心」とし、「新現代三聚浄戒」(新大乗戒)(⑧参照)として、いわば現代人の生活の指針にしたらよいのではないかと提唱したいのです。

現代に生かす十善戒、六波羅蜜、四無量心

山岡 新三聚浄戒(さんじゅじょうかい)は、環境問題にどのように貢献できるとお考えですか。

竹村 この新三聚浄戒は、直(ただ)ちに環境問題の具体的な解決に資するものであるとは言い難いかもしれません。しかしながら、まず自分の日常生活を、仏道の観点からあるべきあり方に沿って自らを律しようと自覚することは、問題解決に取り組む土台を形成することになると思います。こうした考え方に立つ時、暴走する経済的競争社会の現状に対する批判的視点を養うことができ、そこから環境問題解決への実践に向かう道が開けるのではないかと考えます。

 また、新三聚浄戒の種々(しゅじゅ)の徳目の中で、環境問題解決に貢献するものはたくさんあります。十善戒の中の不殺生(ふせっしょう)は、生きとし生けるものの命を尊重することであり、生物多様性の尊重等につながります。不偸盗(ふちゅうとう)は、公共の財産(自然)を私物化したり、未来世代のための資源を浪費したりすることを防ぎます。不慳貪(ふけんどん)は、まさに少欲知足(しょうよくちそく)の生き方そのものですし、不瞋恚(ふしんに)は、忍耐を教えるものであり、不邪見(ふじゃけん)は、人生の真実や環境問題の真実を自覚させ、正しい生き方への判断を促すことになると思います。

山岡 六波羅蜜(ろくはらみつ)、四無量心(しむりょうしん)についてはいかがでしょうか。

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竹村 六波羅蜜の布施(ふせ)は、いかに同世代と未来世代の人々に、快適で、問題のない環境をもたらすことができるかを実践するものであり、持戒(じかい)は、単なる物質的豊かさより質の高さを求める生活をもたらし、忍辱(にんにく)は、環境保全のために余儀なくさせられるさまざまな不自由にも堪えることを意味します。 

 また、精進(しょうじん)は、問題解決に取り組む姿勢を補強することになりますし、禅定(ぜんじょう)は、日ごろの生活を反省し、あるべき生活を考え直すよい機会となるでしょうし、智慧は、まさしく環境問題の解決に向けたさまざまな具体的方策を見出すことに結びつくと思います。

 次に四無量心(しむりょうしん)ですが、これは、環境問題がもたらす苦しみからの解放を目指す根本的な原動力になるに違いありません。特に、誰をも差別しないという立場において、同時代の他者のみならず、未来世代の人々への深い配慮を示すことができると思います。

 もちろん、無駄な電力使用をやめる、自動車をむやみに使わない、食物の過大な消費を避けるなどの具体的な実践が必要であることは言うまでもありませんが、しかしその根底に、この世を生きる根本的な姿勢を確立しておくことが大切であり、それがあればこそ、環境問題に取り組むライフスタイルも形成されるわけです。その意味で、現代に生きる人々にふさわしい、大乗仏教に基づく新しい戒律が必要であると思うのです。

山岡 四無量心(しむりょうしん)は、生長の家においても、環境問題に取り組む宗教心として、強調しているところです。私たちは、「四無量心を行(ぎょう)ずる神想観」を実修して、「地球のすべての生命と鉱物の一切を見そなわして、その苦しみを除き、楽を与え、多様性を護り、喜びを与えんと欲するのである」と唱えているのです。これは、新大乗戒(だいじょうかい)の提唱を先取りして、実践しているということにもなりましょうか。

自然・他者・未来世代と共生するライフスタイル

山岡 戒律からライフスタイルの転換につなげるための参考になるものとして、竹村先生はディープ・エコロジー(*10)を唱えたアルネ・ネスが示したライフスタイル(⑨参照)を紹介されていますね。

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竹村 それは12項目あり、「①質素な手段を用いる、②反消費主義をとる、③民族的・文化的な違いの価値を理解し、これを尊重する、④欲望ではなく不可欠の必要を満たす努力をする、⑤刺激の強い経験ではなく、深く豊かな経験を得ようとする、⑥自然のなかで生きることを心がけ、利益社会ではなく共同社会の発展に努める、⑦すべての生きものの真価を認め、これを尊重する、⑧身近な生態系の保護に努める、⑨人間が飼う動物と競合する野生生物を保護する、⑩非暴力などに基づく行動をとる(同時に菜食主義に向かう)、⑪第三世界、第四世界の状況を考え、自分の生活のあり方が貧困のなかで暮らす人々の生活に比べ、あまりにも高水準であまりにも違ったものにならないようにし、ライフスタイルの地球規模の連帯をめざす、⑫どこででも、だれにでも実現可能な生活のあり方の真価を理解し、これを尊重する──このようなライフスタイルは、他の人々や人間以外の生きものに対しても、不正を働くことなく維持できる可能性を持つ生活のあり方である(*11)」というものです。

 いずれにせよ、仏教としては、こうしたものを参考にしつつ、例えば自然との共生、他者との共生、未来世代との共生をともに実現するような具体的な徳目やライフスタイルの指針を打ち出していくことが大切です。仏教教団は、今日の地球社会の状況に対して、大乗仏教の教えに照らしてライフスタイルを変革すべきであることを訴え、それを実現するには人々がどのような生活指針、行動規範を持つべきかを具体的に示し、環境問題の根本的解決に向けて動き出すことで、時代相応の仏教になることができるのではないかと考えます。

山岡 仏教の歴史の中で、顧(かえり)みられなくなって久しい戒律を、環境問題への取り組みという中で、今一度復興しようという提言は、大きな意義があると思います。これからどのように新大乗戒(だいじょうかい)を広めていかれるのでしょうか。

竹村 この新大乗戒を提唱した『ブッディスト・エコロジー』(ノンブル社)という書を上梓(じょうし)させていただいたので、まずは、これを世に問いたいと思っています。

山岡 エコイニシアティブでも本書を大いに宣伝していきたいですね。今日は、環境問題解決に向けた仏教からの示唆深(しさぶか)いお話しをいただき、ありがとうございました。(平成28年12月13日、東京・文京区東洋大学学長室にて)

約2時間にわたり、大乗仏教の教えに照らしたライフスタイルの転換のあり方について語った竹村学長。右は、聞き手の山岡睦治・本誌編集人(東洋大学学長室にて)

約2時間にわたり、大乗仏教の教えに照らしたライフスタイルの転換のあり方について語った竹村学長。右は、聞き手の山岡睦治・本誌編集人(東洋大学学長室にて)

*1=2017年(平成29年)第93回箱根駅伝で、東洋大学は惜しくも総合成績2位だった
*2=遺伝子工学や細胞工学の技術を利用して、医療、物質生産、環境保全等に役立つものを開発する技術
*3=物質をナノメートル (nm、1 nm = 10-9m)の領域すなわち原子や分子のスケールにおいて、自在に制御する技術のこと 
*4=大乗仏教に属する論書。二本の漢訳が現存し、著者は馬鳴(アシュヴァゴーシャ)と伝えられているが、中国撰述説もある 
*5=『華厳経』に基づく思想。華厳宗は、唐の時代、智・法蔵によって大成された。十玄門・六相相門などが代表的 
*6=『善の研究』などで知られる日本を代表する哲学者。1870~1945 
*7=小乗仏教の戒律。僧俗男女といった区別によって、五戒・八戒・十戒・具足戒の別がある 
*8=平安時代の僧。日本の天台宗の開祖である
*9=鎌倉時代前半から中期にかけての日本の僧。浄土真宗の宗祖とされる
*10=ノルウェーの哲学者アルネ・ネスが提唱したエコロジーの概念。 ネスはそれまでに存在した環境保護の活動を「シャローエコロジー」とし、欠けている分野を深めたものを「ディープエコロジー」と名づけた
*11=アルネ・ネス『ディープ・エコロジー運動の支持者に見られる傾向の指摘』、井上有一監訳『ディープ・エコロジー──生き方から考える環境の思想』昭和堂