三好雅則(みよし まさのり)  昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

三好雅則(みよし まさのり) 
昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

 私たちが住む地球では、動植物、菌類等が巨大な生態系を築いている。そのうち、ヒトを含む動物は脊椎と無脊椎に大別される。前者がほ乳類、鳥類、は虫類、両生類、魚類、その他の6種類程度に分類されるのに対し、後者はそれ以外、単細胞のアメーバ、ゾウリムシ等の原生動物から多細胞の海綿動物、ウニ等の腔腸動物、サナダムシ等の扁形動物、カイチュウ等の線形動物、ミミズ等の環形動物、イカ、タコ等の軟体動物、昆虫、甲殻類(エビ、カニ等)やクモ類の節足動物、ウニ、ヒトデ等のきょく皮動物、ホヤ等の原索動物などのことで、極めて多様だ。

イラストは筆者

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 その一員である私たちは、生物進化の頂点に立っていると考えがちだが、これは大きな奢りというものだ。進化の経路を示す系統樹によれば、人類は最も後に地上に出現した“新参者”。しかも、先に示した生き物たちも、それぞれ枝分かれした生物種の最先端を生きている。

 さらに、動物は地上の生物総量の0.3%、ヒトは僅か0.05%に過ぎない。そればかりか、動物の生存に不可欠な酸素、食糧、エネルギー(薪、石炭、石油、天然ガスなど)を黙って供給し続けてくれているのは、生物量の99.7%を占める植物で、ヒトの心の健康にさえ寄与してくれている。

 その植物には菌類が栄養を与え、これらが互いに生かし合ってこそ、私たちが生存できるのである。すべての生き物は、私たちの分かちがたい“いのちの兄弟姉妹”──このことをゆめゆめ忘れてはならない。

参考文献
・ステファノ・マンクーゾ他著『植物は〈知性〉をもっている』(NHK出版)
・池田隆著『人間自身がすでにひとつの「生態系」』(自由国民社)他