企業や家庭などにおける、温暖化防止のための取り組みを支援している、静岡県地球温暖化防止活動推進センターでは、昨年度から、若年層にターゲットを絞り、スマートフォン向けのアプリを使ったポイントシステムをスタートさせるなど、新たな取り組みを展開している。他にも小学生を対象にした環境教育や、保育園、幼稚園などの園庭に芝生を植えるなどの活動を通して、楽しみながらできる温暖化防止活動を行っている。

静岡県地球温暖化防止活動推進センター│静岡市葵区 取材/原口真吾(本誌) 写真提供/静岡県地球温暖化防止活動推進センター

静岡県地球温暖化防止活動推進センター│静岡市葵区
取材/原口真吾(本誌) 写真提供/静岡県地球温暖化防止活動推進センター

 静岡県地球温暖化防止活動推進センターは、静岡県内の地球温暖化防止活動の普及・啓発を目的に、県知事より指定されたNPO法人アースライフネットワークが、平成16年から運営している。これまで温暖化防止のためのさまざまな事業を行ってきたが、昨年度からは、若年層を中心に県民に温暖化防止活動に取り組んでもらおうと、スマートフォン向けアプリ「クルポ」による県民運動「ふじのくにCOOLチャレンジ」をスタートさせた。

 参加者はアプリをダウンロード。公共施設等を利用して冷暖房をシェアしたり、リサイクルボックスの利用、省エネ家電の購入などのエコ活動でポイントを貯めると、商品券などが当たる抽選に参加できる。

上:アース・キッズチャレンジで、講座や体験を通して地球温暖化防止について学ぶ児童たち/下:オリジナル教材やパンフレット、普及啓発チラシなど

上:アース・キッズチャレンジで、講座や体験を通して地球温暖化防止について学ぶ児童たち/下:オリジナル教材やパンフレット、普及啓発チラシなど

 さらに、荷物を再配達する際に出る二酸化炭素削減のため、日本郵便と提携し、郵便局の「はこぽす」を再配達先に指定して荷物を受け取ると、ポイントが貯まるという新しい試みも実施している。

 クルポは約4,000件ダウンロードされ、静岡県内の1,500カ所以上でポイントを貯めることができる。

 また、年間90校以上で実施されている、小学校高学年を対象にした「アース・キッズチャレンジ」では、体験学習で学んだ子どもたちが家庭のエコリーダーとなり、電気の無駄をなくす生活にチャレンジする。事業開始からの16年間で、約60,000人のエコリーダーが誕生し、10トン以上の二酸化炭素を削減してきた。

 もう一つ、地域と共に実施している事業が、保育園や幼稚園などの園庭を芝生化する「しずおか校庭芝生化応援団」。芝生の植え付け時には、地域企業の社員が参加し、芝開きには、地元清水エスパルスのサッカー選手が訪問してサッカー教室を開く。これまで50園以上の園庭が芝生化され、ヒートアイランド対策だけでなく、子どもたちの情操教育、スポーツ推進にも一役買っている。

 私たちの役割は地球温暖化対策についての行政と地域社会の中間支援をすることと、ゼネラルマネジャーの服部乃利子さんは語る。

「これからも企業や団体など、多くの人たちを巻き込んで、皆さんと楽しみながらできる地球温暖化防止活動を企画していきます」

問い合わせ先
http://sccca.net/ TEL/054-271-8806