塚越 誠(つかこし まこと) 昭和36年、東京生まれ。昭和61年に山梨県北杜市に移住。有機農法による米作り、野菜作りを行う。生長の家国際本部の職員食堂に米を納めている。

塚越 誠(つかこし まこと)
昭和36年、東京生まれ。昭和61年に山梨県北杜市に移住。有機農法による米作り、野菜作りを行う。生長の家国際本部の職員食堂に米を納めている。

 これまで2回にわたって、玄米乳酸菌と玄米豆乳ヨーグルトの作り方について書きました。今回はそれに関連して、意外に知られていない玄米の正しい炊き方を紹介したいと思います。

 まず玄米は、化学肥料、農薬を使用せず、自然乾燥したものを選ぶことが大切です。玄米のぬかの部分はビタミン、ミネラルなどの栄養が豊富なのですが、ここに農薬が残留しやすいからです。

 玄米に限らず、あらゆる植物の種子は、土に落ちても腐(くさ)りません。動物に食べられても消化されずに糞(ふん)と一緒に、離れた場所に運んでもらい、発芽に適した季節が来るまで身を守る能力を持っています。これは植物ホルモンの中のアブシジン酸という発芽を抑制するホルモンがあるからですが、これは人には毒になります。アブシジン酸は、細胞の中でエネルギーを作り出すミトコンドリアに対して毒性を及ぼすため、エネルギー生産が減って体温が下がり、免疫力が低下してしまうのです。

 ですから、玄米を炊く際は、玄米に含まれるアブシジン酸の毒素を不活性化させるため、夏場なら12~24時間、冬場なら24~36時間ほど水に漬け、発芽させる必要があります。それによって、アブシジン酸が分解されて不活性化します。inoti96_organic_1

 注意していただきたいのは、水に漬けて不活性化したアブシジン酸も、乾燥させてしまうと再び活性化し、より強力な毒素を持ってしまうことです。ですから乾燥してしまったら、また水に漬け直して、元の不活性化の状態に戻す必要があります。

 水に漬け終わったら、きれいな水で洗い流して炊きます。圧力鍋のほうがふっくらできますが、炊飯器でも大丈夫です。炊く時に、小豆(あずき)と塩を入れると1週間保温しても、白米のように匂うことはありません。

 玄米には、白米と比べて、ビタミンやミネラル、たんぱく質、食物繊維が豊富で、よく噛(か)まなければならないため、脳を刺激するなどの優れた長所があります。正しい炊き方をして味わってください。

*生長の家では、SNIオーガニック菜園部というクラブがあり、ノーミートの食生活を心がけ、野菜や穀物を有機農法によって自ら栽培することに挑戦している。