三好雅則(みよし まさのり)  生長の家本部講師。昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

三好雅則(みよし まさのり) 
生長の家本部講師。昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

 日本人の平均寿命(2017年)は、女性87.26歳、男性81.09歳で、共に記録を更新した。

 一方、健康に日常生活が送れる健康寿命(2016年)は、女性74.79歳、男性72.14歳で、やはり共に延びたが、平均寿命との差(不健康期間)は、それぞれ約12歳と約9歳もある。この差を短縮するにはどうしたらいいか?

イラストは筆者

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 脳科学・医学的には、バランスのいい食事、適度な運動、良質な睡眠、瞑想、社会的繋がり等が挙げられる。ところが、NHKが独自に開発した人工知能「AIひろし」が膨大なデータを基に出した答えは、意外にも「本や雑誌を読む」だった。なぜか? これが他の多くの健康要素(ヨガや散歩のグループに参加、外出はほぼ毎日、友人とよく笑う等)と繋がり、不健康要素(無気力、社会への無関心等)との繋がりがなかったからだ(*1)。

 これを裏づけるように、健康寿命全国第1位(*2)の山梨県は、人口に占める図書館数で全国第1位(*3)。因みに県立図書館利用者の過半数が2週間に1回以上利用し、利用者の3割が60歳代以上となっている。図書館の利用は、本探しによる歩行、異なるジャンルからの知的刺激、知人や図書館員との会話による社会的繋がりの強化を促し、健康を後押しすると考えられる。

 また読書好きは、そうでない人より寿命が約2年長いという調査結果もある(*4)。脳科学でも、読書を含む知的刺激(*5)が脳の老化(認知症、記憶の衰退、精神疾患等)を防ぎ、健康にいいことが分かっている。知的好奇心をもって積極的に活動する──これが健康長寿の秘訣と言えそうだ。

参考文献
バーバラ・ストローチ著『年をとるほど賢くなる『脳』の習慣』(日本実業出版社)
高山雅行・杉浦理砂著『ブレインフィットネスバイブル』(幻冬舎)他

*1=昨年(2018)10月13日放送のNHKスペシャル「AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン 第3回健康寿命」
*2=男女平均で74・72歳
*3=人口10万人当たり1位=山梨県6・26館
*4=50歳以上の3600人を対象にした米国イエール大学の12年間にわたる調査
*5=将棋、碁、チェス、オセロ、麻雀、楽器演奏、習字など