山崎美和さん(54歳) 岐阜県垂井町  料理教室、パン・お菓子教室主宰 撮影/水上有二

山崎美和さん(54歳)
岐阜県垂井町 
料理教室、パン・お菓子教室主宰
撮影/水上有二

 私は、安心安全な食材を使ったお肉なしのノーミート料理や、忙しいお母さんでも簡単に手作りできるパン、お菓子作りの教室を自宅で開いています。

 私が食に関心を持つようになったのは20数年前のことです。息子が生まれ離乳食が始まった頃、息子の顔や体にじん麻疹が出るようになりました。その頃から食事に関心を持ち始め、色々学んでみると、食品添加物や農薬、肉食中心の生活が現代人の健康を害していることや、食肉生産のために穀物が家畜の餌に回り、飢餓問題に拍車をかけていることを知りました。

 また、パンやお菓子の材料としてパーム油(植物油)が広く使われていて、広大なアブラヤシ農園を開発するために熱帯雨林が破壊され、現地で働く人たちが苦役を強いられていることや、野生生物の生息の場が失われていることも知り、食の選択は健康面だけでなく、地球環境や世界平和の問題にも関係していると理解できました。以来、毎日の買い物、お料理、生活の仕方を工夫するようになりました。

 食事はなるべく手作りをして、食べものは残さないようにしています。輸入食材は収穫後の作物に散布する農薬の問題や、食料の輸送量や輸送距離を表すフードマイレージが高くなる問題があるので、基本、国産材料を使用します。そして、魚や豆類、野菜をよく食べます。野菜は地産地消、旬のもので、有機栽培や自然栽培のものを探します。毎年お味噌を手作りし、今年は梅干し、らっきょう漬け、玄米麹、紅しょうが作りにもチャレンジしました。

旬の野菜にピラフや春巻き、厚揚げの串焼きなどを盛りつけたノーミートのインドネシア料理

旬の野菜にピラフや春巻き、厚揚げの串焼きなどを盛りつけたノーミートのインドネシア料理

上:山崎さんがよく手作りするフォカッチャ/下:手作りのシフォンケーキやプルーンゼリー

上:山崎さんがよく手作りするフォカッチャ/下:手作りのシフォンケーキやプルーンゼリー

 2年前、生長の家栄える会(*1)の東海ブロック繁栄ゼミナールに参加し、山本良一・東京大学名誉教授の講演を聴く機会に恵まれました。

 先生は、地球を守るためにエシカル(倫理的)な生活を未来世代に向けて発信する大切さを力説されました。私たちの良心と結びついていて、人や社会・環境に配慮するエシカルな生活は、まさに私の目指していたものでした。早速、皆さんにお伝えしようと思い、スマートフォンのSNSアプリ上で「エシカルまま」というグループを作り、白鳩会(*2)の仲間や友人たちを誘って、食や環境問題についての情報交換を始めました。

 生長の家白鳩会総裁・谷口純子先生の『平和のレシピ』(生長の家刊)には、ノーミートに転換することは、貧しい国の人々に献金するのと同じような効果があると書かれています。私たちの神性・仏性を開発し、愛他行でもある倫理的な生活は、「人間・神の子」としての生き方そのものであると実感して、胸を打たれました。

 地球も動物も、海の向こうの人も傷つけず、私たち皆が仲良く笑顔でいられるように、そして本当に豊かな生活を送れるように、これからもエシカルな食をお伝えしていきたいと思います。

*1 生長の家の産業人の集まり
*2 生長の家の女性の組織