田中りか 山口県岩国市出身。平成13年5月に26歳で結婚。現在は福岡市在住。7歳と5歳の子育て真っ最中。母親教室を開催し、ノーミート料理を作って、仲間と語り合うのが楽しみ。生長の家白鳩会員。

田中りか
山口県岩国市出身。平成13年5月に26歳で結婚。現在は福岡市在住。7歳と5歳の子育て真っ最中。母親教室を開催し、ノーミート料理を作って、仲間と語り合うのが楽しみ。生長の家白鳩会員。

 私の人生の転機には、いつも母の導きがありました。振り返ると結婚もまさにそうでした。

 生長の家の「人間・神の子」の教えを信仰し、朝夕お仏壇の前でお経をあげている祖父母の姿を見て、私は育ちました。それがどれだけ私たちの家族の徳を積んでいてくれたかと思うと、本当に有り難く感じます。信仰を受け継いだ母は、「あなたは素晴らしい神の子さんで、何でもできる子なんだよ」と言い続けてくれました。小学校5年生の夏には青少年練成会(*1)を勧められ、以来、毎年練成会に参加しました。

 思春期になって行きたくないと訴えた時は、「部活も大事だけど、練成会のほうを優先したら。絶対将来のためになるから」と助言してくれ、その通り行ってみると、自分の中の可能性や夢がどんどん広がりました。未来がとても明るく素晴らしいものに思え、生長の家の教えに惹(ひ)かれていきました。

 24歳になった時のこと。そんな風にいつも人生の転機で的確な助言をしてくれた母が、突然「そろそろ結婚を考えないとね。お見合いをしてみたらと言ってきたのです。私は、驚いて「仕事も2年目だし、まだ早いよ。それに結婚相手は自分で見つけてくるから」と反発しましたが、とりあえずとお見合いを頼んでいたのでした。

イラスト/石橋富士子

イラスト/石橋富士子

 当時の私は地元の山口で小学校教師をしていました。生長の家青年会(*2)の活動にも打ち込み、充実した毎日を送っていました。青年会の独身女性の集い「花のつどい」を毎月自宅で開き、いつか出会うであろう半身(はんしん)に思いを巡らせていました。

 送られてきたお見合い写真やプロフィールを見ても、気分が乗らない私がいます。二人の方とお見合いしましたが、お断りしました。かといって、職場やプライベートで男性に会っても、「いいなー」と思える人はいない日々が過ぎていきました。

 真理を勉強すればするほど、相手への精神面での理想が高くなり、相手に求めすぎていたのだと思います。中途半端な気持ちで結婚を決めたくない、「この人だ!」と思って結婚したいと思う反面、私はこれから人を好きになって心躍ることがあるのだろうか、私の半身はいるのだろうか、と深刻に考えるようになりました。好きな男性が現れ、その人も私のことを好きになり、家族も喜んでくれる……そんな結婚なんて奇跡みたいな遠いものに思えたのです。

 しかし、そんな悩みも花のつどいの皆さんと分かち合ううちに、「いい時期が来たら幸せな結婚ができる」という確信が湧(わ)いてきました。そして、父は地元で行われている早朝神想観(*3)に20年間欠かさず参加し、私の良縁も密かに祈ってくれていたのです。(つづく)

*1 合宿して教えを学び、実践するつどい
*2 12歳以上40歳未満の生長の家の青年男女の組織
*3 生長の家独得の座禅的瞑想法