中内秀子さん 58歳・石川県金沢市 空き缶をリユースした小物入れを作る。空き缶をペイントした上に、ペーパーナプキンの花柄を切り抜いて貼り、さらにコート剤を塗って保護する 取材/南野ゆうり 撮影/野澤 廣

中内秀子さん
58歳・石川県金沢市
空き缶をリユースした小物入れを作る。空き缶をペイントした上に、ペーパーナプキンの花柄を切り抜いて貼り、さらにコート剤を塗って保護する
取材/南野ゆうり 撮影/野澤 廣

 白鳩会員(*1)の中内秀子さんが、エコライフに熱心になったのは数年前のこと。「何とかゴミを減らしたい」という気持ちからだった。それに拍車がかかったのは、昨年金沢に引っ越してきてから入部したSNIクラフト倶楽部の影響が大きいという。

「毎月、教区でクラフト倶楽部のミニイベントが開かれ、皆で手作りをするんですが、これがとても励みになっているんです」

上:トイレの窓のカーテンは、シャツの袖を切って縫い付けた再利用品/下:長男の着古しのジーンズをリメイクしたトイレットペーパー入れ

上:トイレの窓のカーテンは、シャツの袖を切って縫い付けた再利用品/下:長男の着古しのジーンズをリメイクしたトイレットペーパー入れ

 中内さんはこれまで古着を再利用したコサージュや紙粘土フラワー、浴衣を再利用した帽子などを手作りしたそうだ。

「お気に入りは、スポンと簡単にかぶれる帽子。衛生的ですし、これは台所仕事の必需品です。クラフト倶楽部では“捨てる前にもう一度考えて、リメイクしよう”というのが基本にあって、家の中の物減らしの点で、私の考えと同じでした」

 空きビンや缶、お菓子の箱にダンボール、衣類や端切れなどに、もう一度活躍の場を与えられないものか、知恵を絞った。結果、ダンボールは夫の英生さんの趣味のスポーツ自転車のヘルメットや小道具入れに。ワイシャツはカーテンにリメイク。「物にはやはり命が宿っている、簡単には捨てられない」。こうして材料となる空き箱や端切れなどがたまっていった。

 中内家には物が多かった理由がある。中内さん夫婦は一男五女をもうけた。長男以外は独立したが、それまでは大家族の上、現在、生長の家石川教区教化部長(*2)を務める英生さんは異動も多く、間取りも部屋数も異なる家に何度も引っ越してきたのだ。

「その都度、丈の違うカーテンや整理棚を新しく買うのでは、前のはゴミになるし、もったいない。ある物を使って作り直せば無駄がなく、ゴミも出ないはず」

 実際やってみると、引っ越しの度に出ていた大量のゴミは激減した。

「技? いりませんよ。最初に道具を揃えれば誰にでもできますよ」と中内さん。

 それでも出来栄えは気にかかる。

「リメイクした品々は秋に教化部(*3)で開かれる自然の恵みフェスタ(*4)に出品することにしました。どのくらいの人に喜んでもらえるか、みなさんの“評価”も楽しみです」

*1 生長の家の女性の組織
*2 生長の家の各教区の責任者
*3 生長の家の布教・伝道の拠点
*4 自然の恵み自然と調和したライフスタイルの具体例を地域の参加者と共有し、体験・体感する行事