心と食物と人相の関係について、生長の家創始者が記した本書は、肉食の弊害について詳しく述べられており、健全な心と身体を築くために菜食の必要性を訴えている。

『新版 心と食物と人相と』  谷口雅春著 日本教文社刊 1,333円+税

『新版 心と食物と人相と』 
谷口雅春著 日本教文社刊 1,333円+税

 本書のはしがきには、「食物は“心”を変え、人相を変える。そして人間は“心”によって行動し、人相を観れば運命が予言できるとすれば、食物の選択如何(いかん)は人類の運命を変えることが判る筈(はず)である」と、心と食物と人相の関係についてこのように書かれています。

 私は書名の「心と食物と人相と」の“人相と”に興味を持ち、読みはじめました。ところが、第2部の「肉食と平和の問題」を読み、肉類を食べないノーミートは、単に宗教的な肉食忌避(きひ)にあらずということが分かりました。屠殺(とさつ)された動物の肉には、殺された動物の怒りや悔しさの念が蔵されていて、それが人間の性格を攻撃的にして、争いを引き起こす原因になっているというのです。

 一方、人相については、次のように書かれています。「観相学というものは、『わたしはこんな人相に生れたのだから仕方がない』と宿命的にあきらめてしまうためにあるのではなく、心を映して観る『鏡』として、鏡に映った相を見て顔の汚れをふきとるのと同じように、心の汚れをとるように存在するのであります」(163ページ)

 鏡に映った自分の人相を分析することで、自分の心を知り、自分の欠点をどのように克服すべきか、本書の助言より学んでいます。正しい食生活法と運命好転の秘訣が具体的に示された、人生の指針となる1冊です。

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海野妙子(うんの・たえこ)(生長の家地方講師)

生長の家静岡教区地方講師会長。富士山の麓に移り住んで15年。大自然の恩恵の中で暮らす。趣味は、日本画と落語鑑賞。