中平恵子さん 65歳・高知県土佐市 自宅のベランダから、タブレットで浦ノ内湾を撮影する中平さん

中平恵子さん
65歳・高知県土佐市
取材/南野ゆうり 撮影/中橋博文
自宅のベランダから、タブレットで浦ノ内湾を撮影する中平さん

「フード・マイレージを考えて、できるだけ地元産の食材を買っています」

「フード・マイレージを考えて、できるだけ地元産の食材を買っています」

「健康に生きることが、一番のエコライフ」中平恵子さんはそう思っている。

 健康の基本は食生活だ。できるだけ化学肥料を使わず、自然のままに育った地元の野菜や果物を食べ、谷口純子・生長の家白鳩会(生長の家の女性の組織)総裁が『おいしいノーミート 四季の惠み弁当』(生長の家刊)で紹介するお弁当を参考に、むやみに他の命を奪わない食材を購入する。

「食肉生産のために大量の穀物が家畜の飼料として消費され、そのために飢餓(きが)に苦しむ人が世界に5億人もいると知った時、お肉を食べるのはやめようと思ったんです」

 以来、家族の理解を得ながら、肉類を使わない食事を実践中だ。

 肉食を控えることは、二酸化炭素を削減し、地球温暖化をくい止めることにつながると、中平さんは生長の家から学んだという。

上:野菜や果物の皮は大きなザルに並べ、日干しして水分を飛ばし、かさを減らしてから捨てている/下:粉石鹸をお湯で溶いて作った液体石鹸。60℃のお湯1リットルに対し粉石鹸を30gを混ぜる

上:野菜や果物の皮は大きなザルに並べ、日干しして水分を飛ばし、かさを減らしてから捨てている/下:粉石鹸をお湯で溶いて作った液体石鹸。60℃のお湯1リットルに対し粉石鹸を30gを混ぜる

「家畜の餌(えさ)となる穀物飼料を生産したり、放牧のために森林が伐採され、そのためにCO2の濃度が上がり地球温暖化が進んでいるんです。また、牛が出すゲップに含まれるメタンガスは、CO2より温室効果が高いそうですから、もっと深刻です」

 人間は自然の一部であるにもかかわらず、自然から離れた暮らしを送っていることが、環境破壊の原因の一つになっているのだ。

 中平さんは2年前、同じ敷地内に建つ海の見える2階建ての家に移り住んだ。義父が亡くなるまで住んでいた思い出の家である。家のすぐ前には浦ノ内(うらのうち)湾が広がる。300キロメートルものなだらかな海岸線を持つ高知県のほぼ中央に位置し、四国八十八箇所巡りのお遍路さんが通って行く道に面している。

「海を眺めていると、“自然の中の自分”を強く意識します。フェイスブックを習って写真を投稿できることを知ってから、海から昇る朝日を毎朝撮影するようになりました。投稿するようになって1年くらいになりますが、多くの人に、この光景を通して自然の尊さが伝わればと思っています」

 夫の薫さんは恵子さんのことを、親しみを込めて「日の出おばさん」と呼ぶ。この日も中平さんは、朝5時過ぎに居間のガラス戸を開けて朝日に向かい、自然に生かされている喜びを感じながら、シャッターを切った。

中平さんが自宅から撮影した朝日の写真。撮影してはフェイスブックに投稿している。(写真提供:中平さん)

中平さんが自宅から撮影した朝日の写真。撮影してはフェイスブックに投稿している。(写真提供:中平さん)