横山恭子さん 60歳・東京都府中市 端切れで作ったお経入れや、ガムテープの芯を布で包んで作った小物入れなどを、横山さんは手作りして楽しんでいる 取材/南野ゆうり 撮影/野澤 廣

横山恭子さん
60歳・東京都府中市
端切れで作ったお経入れや、ガムテープの芯を布で包んで作った小物入れなどを、横山さんは手作りして楽しんでいる
取材/南野ゆうり 撮影/野澤 廣

 横山恭子さんに新聞紙で作るクラフトバッグの楽しさを教えてくれたのは、生長の家の仲間だった。

「4年ほど前、その方の家にお邪魔した時、クラフトバッグが椅子にポンとかけられていたんです。誌友会(*1)で作られたそうで、私も作ってみたいと思いました。そこで本やネットを参考に、いろんな大きさのバッグを作るようになりました」

 その後、横山さんの住む地域の生長の家東京第二教区では、クラフトバッグを手作りして、生活の中で生かす取り組みが盛んになっていった。教区の自然の恵みフェスタ(*2)では、クラフトバッグ作りのワークショップを開き、参加者に喜んでもらった。

 横山さんは、その後、端切れやネクタイなどを活用した布ブローチや小物作りにも挑戦する。背中を押してくれたのが、母親の藤縄ナカさん(82歳、小平市在住)だ。横山さんは針仕事の好きな母親を見て育ち、短大の被服科に進学した。今は改めて手作りの面白さを感じている。

上:手作りの布ブローチ。亡父のネクタイなどもリユースして使い、故人を偲ぶ品にしている/下:去年(2018)2月、東京第二教区の講習会が開かれた時、谷口雅宣・生長の家総裁、谷口純子・白鳩会総裁の控室に飾られた、横山さんお手製の和紙の雛人形

上:手作りの布ブローチ。亡父のネクタイなどもリユースして使い、故人を偲ぶ品にしている/下:去年(2018)2月、東京第二教区の講習会が開かれた時、谷口雅宣・生長の家総裁、谷口純子・白鳩会総裁の控室に飾られた、横山さんお手製の和紙の雛人形

「母は、私が学生時代に使っていた色とりどりの刺繍糸や縫い糸を、大事に取っておいてくれたんです。これがとても役に立っているんです」

 一昨年、横山さんは、SNIクラフト倶楽部(*3)に入部した。そして昨年(2018)3月には、ミニイベントを開催。東京第二教区教化部に8人ほどが集まり、横山さんの指導により布ブローチを作った。土台となる一辺5センチの大きさの六角形のフェルト地と、一辺10センチの大きさの相似形の布をヒダを入れながら中表に六辺を縫い合わせ、フェルト地の中央に切れ目を入れて表に返し、布の中心を持って、くるりとねじってバラの形に整え、縫い止めれば出来上がり。

「糸は母のおかげで大量にありましたし、布は端切れをたくさん用意しました。手作りしたブローチは服に付けるだけでなく、帽子やバッグにも付ける人もいて、みなさんに喜んでもらえて、幸せでしたよ」

 新聞紙や端切れに宿るいのちを存分に生かしたいという横山さんは、「作りたい」という人にはどんどん作り方を伝え、もの作りを楽しんでもらいたいと思っている。

横山さんが新聞紙で作ったクラフトバッグの数々。「差し上げると、皆さんから喜ばれるので、作りがいがあります」

横山さんが新聞紙で作ったクラフトバッグの数々。「差し上げると、皆さんから喜ばれるので、作りがいがあります」

*1 教えを学ぶつどい
*2 自然と調和したライフスタイルの具体例を地域の参加者と共有し、体験・体感する行事
*3 生長の家が行っているPBS(プロジェクト型組織)の一つ。他にSNI自転車部、SNIオーガニック菜園部がある
*4 生長の家の布教・伝道の拠点