生長の家白鳩会総裁・谷口純子著 『この星で生きる』105ページ、生長の家刊

生長の家白鳩会総裁・谷口純子著『この星で生きる』105ページ、生長の家刊

 今年77歳の父が、認知症(アルツハイマー型)と診断されました。その父の今の楽しみは、週3回通っているデイサービス(*)です。

 先日、父から「今日はデイサービスの人が迎えに来ない」と電話がかかってきました。「今日はデイサービスがない日だよ」と伝えると、混乱した様子の父は、「よく分からない! 」と怒ったように電話を切りました。

 翌朝、電話すると、父は「迷惑をかけてすまない」と繰り返します。昨日の電話の後、いろいろと考えた様子が伝わってきました。「親子なんだから、いつでも、何でも言ってくれていいんだよ」と返答しながら、私の目頭はだんだん熱くなってきました。それは父の言葉から「息子に心配をかけたくない」という思いが伝わってきたからでした。

 父が認知症と診断されてから、ほぼ毎日電話をかけるようになりました。不安な様子の時に、「必ずよくなるよ、大丈夫だよ」と伝えると、「ああ、そうだね」と言って、落ち着きを取り戻します。毎回、ほんの5分程度の会話ですが、その言葉のやりとりの中で、親子の関係が深まっていくのを感じています。(山本一信 生長の家本部講師〈生長の家和歌山教区教化部長〉)

* 日帰りで施設に通い、介護サービスを受けること