MSさん 名古屋市・24歳・保育士 取材●中村聖(本誌)撮影●永谷正樹

MSさん
名古屋市・24歳・保育士
取材●中村聖(本誌)撮影●永谷正樹

 MSさんは、名古屋市内の保育園で保育士として働きだして、5年目に入った。小さい頃から、公園などで子どもが泣いていると、知らない子でもすぐにあやしに行ったという。だから、保育士になったとき、周りの人からは「天職だね」と言われた。

「子どもが好きで、妹が生まれた時もおむつを替えたりしていました。その後、弟が生まれて、『赤ちゃんって、可愛い』という思いが強くなり、保育士になろうと決めました」

 保育園ではゼロ歳児のクラスの担任で、睡眠中は5分ごとに呼吸をチェックするなど、常に子ども達から目を離さず、愛情を持って保育にあたっている。

Mさんが母の日にプレゼントした、優しさにあふれた日めくりカレンダー

Mさんが母の日にプレゼントした、優しさにあふれた日めくりカレンダー

「園では現在、『一人ひとりの子どもの立場になって関わる』ことを心がけています。たとえば、泣いている子が目の前にいるとして、“泣く”というひとつの表現をどうとらえてあげられるか。お腹が空(す)いたのかな、どこか痛いのかな、甘えたいのかなといったように、その子の気持ちに寄り添って判断し、話しかけ、関わることで確実に信頼関係を築くことが出来ます。日々の保育の中で、その子に感情移入し、その子が何を望んでいるのかを、落ち着いて考えることの大切さを強く感じています」

 祖母(故人)と、母親から生長の家の教えを伝えられたMさんは、小さい頃から練成会(*1)や講習会などに参加し、生長の家の教えを学んでいた。現在は青年会(*2)の会員として、生長の家の行事の手伝いなどに携(たずさわ)っている。

Mさんが手作りした、ハーバリウム(植物標本)

Mさんが手作りした、ハーバリウム(植物標本)

「物事の良い面を見る、生長の家の『日時計主義(*3)』の考え方を意識していて、保育園でも神の子として子どもたちのことを尊重し、“必ず出来る”と信じて待つようにしています」

 Mさんは現在、SNIオーガニック菜園部とSNI自転車部(*4)に所属しており、自宅ではプランターで、いちごやにんじん、きゅうりといった四季折々の野菜作りを楽しみつつ、通勤には自転車を使うことで、健康や環境に配慮した生活を送っている。

「季節ごとに花や実をつける植物や野菜の生長が、すごく楽しいですね。保育園の子どもたちにも、道端の草花を眺(なが)めたり、どんぐり拾いなどを通し、日本の四季を感じて豊かな心を育(はぐく)んでほしいと思っています」

 卒園した子どもたちが、「先生に会いにきた」と保育園に来てくれることがあり、そのまっすぐな笑顔に、元気がもらえるとMさんは話す。

「子どもたちの成長した姿を見ると、本当にうれしい気持ちになります。子どもたちには、自信を持って自分を表現できる子に育ってほしいですね」

*1 合宿して教えを学び、実践するつどい
*2 12〜39歳の生長の家の会員の集まり 
*3 日時計が太陽の輝く時刻のみを記録するように、人生において光明面のみを見る生き方
*4 「自然と人との調和」を目指す生長の家の信仰に基づいて、低炭素の食生活、生活法を実践する集まり