上:10年前に植林し、立派に生長したクヌギの森と、新しく植林した場所の中間部分も丁寧に下草を刈る/下:女性の参加者は、鎌を使って作業した 

上:10年前に植林し、立派に生長したクヌギの森と、新しく植林した場所の中間部分も丁寧に下草を刈る/下:女性の参加者は、鎌を使って作業した

 台風12号が遠ざかり、台風一過となった2018年7月29日、午前7時。福島県郡山市郊外、西田町土棚(つちだな)の小高い山の麓に、生長の家相愛会(*1)福島教区連合会長の小林教八(のりはち)さんら相愛会のメンバー9人、白鳩会(*2)から応援にきた福島教区連合会長の長嶺(ながみね)りき子さんら2人、合わせて11人が集合した。

 早速、一行は約600坪の斜面に広がるクヌギ林の一画に入り、男性は草刈機を使い、女性は鎌を手に下草刈りを始めた。

 額に大粒の汗を浮かべながら、小林さんは語る。

「平成20年に、前相愛会連合会長の菅野純紘(のりひろ)さんが、『自然環境保護に貢献したい』とこのプロジェクトを立ち上げ、まず30本のクヌギを植えたのを皮切りに、21年、22年、24年と合わせて300本のクヌギを植林しました。それ以来、年に3回、定期的に下草刈りなどの育林作業を行っています」

 育林作業は、東日本大震災が起きた平成23年にも、「森の手入れを怠ってはならない」という思いから欠かさずに行われた。その結果、10年前に植えたクヌギは、10メートルほどになり、他の木も年数に応じて立派に生長している。

 一行は、そのクヌギ林の中で手際よく下草を刈り、約2時間で作業を終えた。

作業を終え、爽やかな笑顔を浮かべる参加者。育林作業は、10年間欠かさずに行われている

作業を終え、爽やかな笑顔を浮かべる参加者。育林作業は、10年間欠かさずに行われている

 参加した菅野さんは、汗を拭いながら、「最初、クヌギを植えた時は苗を買いましたが、その後は、森で拾ったドングリから発芽させた苗を植えてクヌギを育ててきました。それだけに、この森を大切にしたいという思いが強いですね」と語る。

 また、この山を提供した、相愛会員の橋本清徳(せいとく)さんは、「クヌギの生長ぶりを見ていると、私たちはほんの少し手を貸しているだけで、この森を育ててくれているのは、大自然の力なんだと感じます」。

 この森は、来年(2019)11月完成予定の福島教区の新教化部(*3)会館(郡山市西田町鬼生田(おにうた))建設地から車で5、6分の至近距離にあるため、会館が完成した暁には、一層、森の整備が進むものと期待される。

 8年前から、毎回欠かさず育林作業に勤しんできた小林さんは、参加者を代表してこう語ってくれた。

「ここで作業をしていると、普段はなかなか気に留めない鳥の声が耳に入ったり、雲の流れが目に飛び込んできたりします。すると、いつしか心身がリラックスしていることに気づき、人は森に癒やされて生きているんだなあと実感します」

*1=生長の家の男性の組織
*2=生長の家の女性の組織
*3=生長の家の布教・伝道の拠点