岡田範子さん│72歳│新潟県長岡市 取材/佐柄全一 写真/堀 隆弘 2年前に描いた『思い出のグリーンカーテン』を手に。「夫と一緒に、アサガオとゴーヤでグリーンカーテンを作ったときの思い出深い作品です」

岡田範子さん│72歳│新潟県長岡市
取材/佐柄全一 写真/堀 隆弘
2年前に描いた『思い出のグリーンカーテン』を手に。「夫と一緒に、アサガオとゴーヤでグリーンカーテンを作ったときの思い出深い作品です」

 岡田範子さんの自宅の庭には、季節折々にチューリップ、スイセン、ライラック、ドウダンツツジ、バラなどの花々が咲き、廊下の窓からは、守門岳などの越後山脈の山々が見渡せる。

「毎朝、廊下のカーテンを開け、庭の花々や山々を見ると、本当に癒されます。花が大好きで、家の中でも、何種類かの観葉植物を育てていて、そうした花々、食器など身近なものを題材にして、色鉛筆で絵を描いています」

上:長女にもらった小さなスケッチブック。上は愛用の色鉛筆/下:絵にした花の多くは自宅で育てたものばかり。「どの花も美しく愛おしいです」

上:長女にもらった小さなスケッチブック。上は愛用の色鉛筆/下:絵にした花の多くは自宅で育てたものばかり。「どの花も美しく愛おしいです」

 室内を見渡すと、明るい色調の色鉛筆画がずらりと壁に並んでいる。一番思い出深い作品という『思い出のグリーンカーテン』は、一昨年の夏、窓にグリーンカーテンを作ろうと、夫と一緒にアサガオとゴーヤを育てた時のもの。赤、紫、ピンクのアサガオと緑のゴーヤが絡み合った様子が、優しい色合いで丁寧に描かれている。

「主人はそれから1年後に亡くなりましたが、絵を描いていると夢中になって、いろんな苦しいことも忘れられます。生長の家の教えと、この絵があったから、今日まで生きて来られたんだと思います」

 従姉妹から生長の家の教えを伝えられたのは、平成6年、子宮がんの手術を受けて入院していた50歳の時。「気持ちが楽になるから」と『生命の實相』(*1)第1巻を渡された。

 さらに長女からは、色鉛筆と小さなスケッチブックをもらった。女子美術短大を卒業し、絵が好きな岡田さんのために、「気晴らしになれば」と差し入れてくれたのだった。

「『生命の實相』を読むと、『人間は神の子で、病気は本来ない』と書いてあって、勇気が出ました。真理の本を読み、さらに、一心不乱に絵を描くようになって、次第に病気の辛さや不安が消えていき、6カ月後に無事退院することができました」

 退院後、誌友会(*2)などの集まりに参加して、生長の家の教えを学ぶようになった。その一方、通信講座で本格的に色鉛筆画を習い、絵の技量を磨いていった。

 昨秋には、長岡教化部(*3)で開かれた「自然の恵みフェスタ」に、これまで描いた中から10点の色鉛筆画を展示。訪れた多くの人たちに安らぎを与えた。

「花をじっと見ていると、『私を描いて!』という声が聞こえてくるんですね。私が描いているのではなく、花に描かされているという気がしています。今は独り暮らしですが、主人が霊界から見守ってくれていると思うので、これからも生長の家の教えと絵を学び続け、明るく前向きに生きていきます」

*1=生長の家創始者・谷口雅春著、全40巻。日本教文社刊
*2=生長の家の教えを学ぶ小集会
*3=生長の家の布教・伝道の拠点