山本 愛 福岡県出身。平成26年8月に29歳で結婚。山梨県在住。平成27年12月に長女が生まれたことで写真に目覚める。夫のカメラで娘の成長と、娘にメロメロの夫の姿を記録することが日々の楽しみ。生長の家青年会員。光明実践委員。

山本 愛
福岡県出身。平成26年8月に29歳で結婚。山梨県在住。平成27年12月に長女が生まれたことで写真に目覚める。夫のカメラで娘の成長と、娘にメロメロの夫の姿を記録することが日々の楽しみ。生長の家青年会員。光明実践委員。

 フォーマルハウトさんこと山本さんと福岡で再会した当日、久留米(くるめ)駅で待ち合わせをして、近くのカフェに入りました。

 しかし、困ったことに、彼は私の顔をうれしそうにじっと見つめるだけで、あまり話をしてくれません。あまりに見つめられるので、私は恥ずかしくて彼の顔をまともに見られないまま、時間だけが過ぎていきました。

 いまいち話は弾まなかったものの、「また会っていただけますか?」と名残惜しそうに彼から言われ、ドキドキしながら別れました。

 その日の夜は、私が会場リーダーを務めている花のつどい(*1)が開かれました。来て下さった講師はちょうど娘さんが結婚されたばかりで、娘さんからプレゼントされたお花や結婚式のアルバムをうれしそうに見せて下さいました。とても幸せそうに話す講師の姿を見て、「私の両親も、私が結婚する時には、こんなふうに喜んでくれるんだろうな。近い将来、そんな日が来るといいな」と思いました。

 その数日後、山本さんから、「総本山で描いた絵手紙を送りたいので、住所を教えていただけませんか」とメールが来ました。「お礼状みたいなものかしら? 律儀な人だなぁ」と思いつつ、住所をお伝えすると、数日後、素敵な絵封筒が届きました。手紙の内容から、彼が私に好意を寄せてくれているのを感じたものの、その時はまだどうお答えしたらいいのか分かりませんでした。

イラスト/石橋富士子

イラスト/石橋富士子

 彼と再会したのは、それから1カ月後のことでした。

 また山梨から福岡まで会いに来てくれました。穏やかで優しい彼と過ごす時間は、とても心地よく感じられます。「彼といると不思議と落ち着くなぁ、彼のことをもっと知りたいなぁ」という思いが芽生えていき、その日から交際がスタートすることとなりました。

 彼を車で駅まで送り、その別れ際に、「後部座席に封筒を置いておくから、あとで見てみてね」と言われました。何だろうと思ってあとで開けてみると、封筒に入っていたのはなんと、彼が住む山梨県の八ヶ岳山麓にある豪華なホテルの、ウェディングプランのパンフレットでした。あとになって彼に聞いてみたところ、結婚したい人が現れたら渡そうと思っていたそうです。

 交際を始めた日に、こんなものを渡されるとは思わなかったので、私はただただ困惑しました。(つづく)

*1 生長の家青年会の独身女性のつどい