太田富美子(おおたとみこ)さん(51歳)大阪府 太田さんが生長の家の教えに触れたのは36歳の頃。当時は、夫婦不調和や流産のつらさなど、いつも悲しみの中にいたという。「その時、長年の友人が手渡してくれた『白鳩』誌で『神様は試練を与えない』という言葉を読み、感激で号泣したんです」

太田富美子(おおたとみこ)さん(51歳)大阪府
太田さんが生長の家の教えに触れたのは36歳の頃。当時は、夫婦不調和や流産のつらさなど、いつも悲しみの中にいたという。「その時、長年の友人が手渡してくれた『白鳩』誌で『神様は試練を与えない』という言葉を読み、感激で号泣したんです」

①『日時計日記』は、良いことだけを書く日記
★その日の出来事の良いこと、うれしかったことだけを書き込んでいきます。
★毎日続けることで、恵まれていることや有難いことに気づくことができ、それが心に強く印象づけられ、豊かな生活を築くきっかけになります。

②『日時計日記』の使い方
1日1ページずつ、その日の「スケジュール」「祝福・讃嘆・感謝の言葉」「私の希望・願い」「日記」「今日感じた自然の恵み・環境に配慮したこと」の項目に合わせて書いていきますが、自分なりの使い方でもOKです。

『日時計日記 2017年版』生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修 宗教法人「生長の家」発行 B6判、上下巻セット、紙ケース入り定価:900円(税込)

 

希望や願いを“完了形”で書く

 平成27年の正月。真新しい『日時計日記』の「今年の目標」を書くスペースに、太田富美子さんは、〈家を買う。そこで白鳩会(*1)の行事をする〉と真っ先に書いた。

小さな賃貸マンション住まいだった太田さんは、もっと広い家に住み、自分の心の支えとしている生長の家の教えを学ぶ集いを、自宅で開きたいと思っていた。

 その前年も前々年も「マイホームが与えられました」と書いてはいたが、はるかかなたの夢のように感じていて、平成27年も経済的余裕はまったくと言っていいほどなかった。

「それでも、願いを叶(かな)えるためには、『日時計日記』に、すでにその願いが実現したことを、完了形で具体的に書きましょうと教えていただいていたので、例年より細かくイメージしながら書いていったんです」

 例えば、「マイホームが実現しました」の後に、「皆さんが使用できる駐車スペースがあります」「玄関からすぐに入ることができる、集いのための和室があります」「主人がリラックスする部屋があります」「光がよく入ります」「小さくても子どもたち各自の部屋があります」「子どもがバレエを練習するスペースがあります」「庭があり、草花を楽しめます」など……。

「間取りや、そこに暮らしている家族、集まってくれた仲間の様子など、いろいろと思い描きながら書いていると、ワクワクしてきて、嬉しい気持ちに満たされていきました」

「○○できますように」ではなく、「すでに叶いました」と完了形で書く理由を聞くと、

「本気で願っていることは、神様の世界ではすでに叶っていることなんだそうです。それを現実世界に引き出すためには、『もう、いただきました』と、先に感謝の“領収書”を書いて喜んじゃうといいんですよ」

 心をときめかせつつ毎日書き続け、外出時には持ち歩き、電車の中や空いている時間に読み返しては、すでに願いが叶ったという喜びを心に呼び起こした。すると半年後の6月、売りに出ているある中古物件を、友人から伝えられたという。見に行ってみると、まさに希望通りの一戸建てだった。

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「階段も、間取りも、すごく素敵で気に入ったんですが、費用面のことで主人はしぶっていました。私は心で祈りながら、『夢のマイホームが実現しました。ありがとうございました』と、ずっと書き続けて待ったんです」

『日時計日記』に書いたのは、マイホームのことばかりではない。その日の嬉しかったこと、ありがたかったこと、夫や長男、長女の良い所などを、大きな文字で書き、ハートマークや可愛いイラストも添えて楽しんだ。

 そうしているうちに、お気に入りの家はリフォーム代を含めて、頭金なしでローンを組むことが可能になり、夫の気持ちも「それなら買えるかな。これもご縁かもしれないしね」と変化していった。トントン拍子に話が進み、なんと「今年の目標」の通りに、年内の10月には引っ越しが実現したのである。

「具体的に文字に表すって、こんなにすごいことなんだ、夢は叶うんだって、しみじみ実感しました」日差しがたっぷり入る広いリビングに座り、幸せそうに語る。

卵巣がんから立ち上がる

 太田さんは、平成25年、48歳のときの卵巣がんの告知を受けた。

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「友人から『白鳩』誌を手渡されたのをきっかけに、生長の家の『人間・神の子』の教えを学び始めて10年以上経っていたので、恐怖感はありませんでした。『私に使命があるなら、もう少し生きていると思う。だから大丈夫』と、心配する主人に言いました(笑)」

告知を受けた日、『日時計日記』に、「がんが見つかりました。私は神の子です。すばらしい神の子です。ありがとうございます。私には使命があり、もっともっと多くの人の役に立ちます」と書き、告知後一週間もたたないうちに、生長の家宇治別格本山(*2)の練成会(*3)に、当時小6の長女と参加した。その時の『日時計日記』には、「宇治へ行きます。嬉しくて嬉しくて、私はなんて幸福なんだろう」「生かされてることを感じる。幸福だー!」と生き生きとした文字で記されている。

卵巣摘出(てきしゅつ)の手術を受けてから3年が経つが、体は元気そのものという。「病気を機に、『また今度』とか『いつかできたらいいな』と、やりたいことを先延ばしにするのをやめようと思ったんです」昨年(2016)10月からは大阪教区白鳩会の幹部になり、生き生きと活動している。

長男が高校に入学した頃、人見知りが激しいことや学業で悩んでいたときも、『日時計日記』が活躍した。

「長男は遅刻が多かったんですが、『何かを直したい』というような言葉はいっさい使わず、ただ、良い所や、『生まれてきてくれてありがとう』といった喜びの言葉をたくさん書きました」

 長男は高校2年生の後半まで成績が伸びなかったが、3年生になってからは担任にも恵まれ、遅刻もなくなり、誰とでも楽しく話せるようになった。その後、成績も伸び、卒業後は社会人になる道を選択し、太田さんは「息子の使命に合った素晴らしい職場が与えられ、必ず多くの人のお役に立ちます」と『日時計日記』に書いている。

『日時計日記』によって夢のマイホームが実現し、定期的に集ってくれる生長の家の仲間たちの、陽気な笑い声に包まれるようになった太田さん。現在の目標は、さらに仲間を増やしていくことだという。

*1 生長の家の女性の組織
*2 京都府宇治市にある生長の家の施設。宝蔵神社や練成道場などがある
*3 合宿形式で教えを学び、実践するつどい