北﨑なお子さん 40歳・山形市 北﨑さんの愛読書。左から『すばらしくなれる』(谷口清超著、日本教文社刊。現在は品切れ中)、『新版 女性の幸福365章』(谷口雅春著、日本教文社刊)、『平和のレシピ』(谷口純子著、生長の家刊)、『あったかいね』(あべまりあ著、日本教文社刊) 取材/原口真吾(本誌) 撮影/堀 隆弘

北﨑なお子さん 40歳・山形市
北﨑さんの愛読書。左から『すばらしくなれる』(谷口清超著、日本教文社刊。現在は品切れ中)、『新版 女性の幸福365章』(谷口雅春著、日本教文社刊)、『平和のレシピ』(谷口純子著、生長の家刊)、『あったかいね』(あべまりあ著、日本教文社刊)

取材/原口真吾(本誌) 撮影/堀 隆弘

 北﨑なお子さんは高校3年生の夏、風邪をこじらせて10日間ほど入院した。その時、母親が『すばらしくなれる』という本と手紙を持って見舞いに来てくれた。本を開いてみると、北﨑さんと同じ年頃の青少年からの相談に、谷口清超・前生長の家総裁が親身に回答した手紙が多数掲載されていた。

 その中にあった「父や母は、その子の苦しみの『身代りになりたい』と思うのです。子どもがひどい病気をすると、『どうか代りに私のいのちを捧げますから、子供を健康にして下さい』と祈るのです」(11ページ)という文章に、北﨑さんは心が引きつけられた。

「いつも姉と比べられているような気がして、『母は姉の方が大事なんだ』と思い込んでいました。でも、母の手紙には『お母さんもなお子のことを心優しい素直な娘ですと、胸を張って言えます』と書かれていて、本で読んだ通り、愛されていたと気づきました」

 高校卒業後は、生長の家佐賀県教化部(*1)に就職した。仕事でうまくいかないことがあると、劣等感を抱くことがあったが、そんな時に出合ったのが『あったかいね』だった。

「絵柄がすごくあたたかくて、『ありのままの自分でいいんだよ。何もできなくても愛することはできるんだから』と、自分自身を肯定してくれるメッセージの数々に元気づけられました」

 平成20年、生長の家青年会(*2)の活動で知り合った元章(もとあき)さんと結婚し、その年に長女が誕生した。1年間子育てに専念した後は、健康飲料の配達やニット製造の職に就いた。

 朝、出勤する前に、『新版 女性の幸福365章』の「仕事をはじめる前に」の項を開き、「仕事をはじめる前にその仕事を祝福せよ。(中略)仕事に愛が注がれたとき、そこに生命があらわれた味わいある仕事ができる」(390ページ)と書かれている通り、他の人のために愛を尽くす働き方を心がけた。

「人のために一所懸命しているうちに、劣等感は消えていました。今は家族の健康と幸せを祈りながら、山形市給食センターに勤め、長女の通う小学校にも給食を提供しています」

子どもの見方が変わる

 平成24年に長男が誕生した。そして28年8月の終わり、次女を妊娠していた時に、当時小学2年生の長女がおたふく風邪の合併症で髄膜炎にかかり、感染病棟に入院することになった。

siro104_rupo_2b 臨月だった北﨑さんは面会することもできず、何もしてあげられない悔しさに涙していた。ある日、参加した母親教室(*3)で、講師は『平和のレシピ』をテキストに、「『親は往々にして子供を自分の“所有物”や“延長”のように考える。(中略)自分の子への思いは、その幸せを願えばこそなどと思うのだが、その気持をよくよく見つめると、結局のところ子供の気持ではなく、自分の希望や好みを押しつけている面が案外多いものだ』(92~93ページ)。つい子どもを自分の所有物と思ってしまいがちですが、本当は神様からの授かりものなんです」と話した。

 この言葉にハッとした北﨑さんは、長女のことは神様にお任せして、自分は生まれてきてくれたことに感謝すればいいんだという心境に変わった。その頃、長女を見舞った元章さんから、「今までちゃんと接する時間がなかったけど、改めて素晴らしい神の子なんだって感じた」というメールが届いた。「夫も同じことを感じていたんですね。二人で『子どもへの感謝が足りなかったね』と反省しました」

 その思いが通じたのか、それから長女はみるみる回復し、わずか4日で退院することができた。

 3人の子どもたちの笑い声が賑やかに響く家庭で、北﨑さんは家事に育児にと忙しい日々を過ごす。その中で少しでも時間ができると、ダイニングルームに置いている『新版 女性の幸福365章』を手に取る。何気なく開いたページに、その時の心境にぴったりの言葉が書かれていることがよくあるのだ。今年7月からは元章さんの両親を見習って、夫婦で輪読会を始めた。

「夫の実家では30年、義母が夫婦で『生命の實相』(生長の家創始者・谷口雅春著、日本教文社刊)の輪読をしていて、私たちも寝る前に始めました。夫と心が通い合う、幸せな時間です」

 夫婦そろっての輪読は、いつか子どもたちも交えた家族の輪読になっていくだろう。

*1 生長の家の布教・伝道の拠点
*2 12歳以上40歳未満の生長の家の青年男女の組織
*3 母親のための生長の家の勉強会