インゲボルグ・イリオンさん/アリス・シフェレさん スイス、チューリッヒ近郊のメーゲンヴィルで、生長の家の「人間・神の子」の教えを信仰し、世界の平和を祈る、インゲボルグ・イリオンさん(左)とアリス・シフェレさん(右)

インゲボルグ・イリオンさん/アリス・シフェレさん
スイス、チューリッヒ近郊のメーゲンヴィルで、生長の家の「人間・神の子」の教えを信仰し、世界の平和を祈る、インゲボルグ・イリオンさん(左)とアリス・シフェレさん(右)

平和の心は、周囲へと広がっていく インゲボルグ・イリオン(78歳)

 私は夫に勧められて谷口雅春(*1)先生の本を読み、生長の家の「人間・神の子」の教えに触れました。夫は2010年に亡くなりましたが、私は数年前からこの教えを心から信仰しています。私は元々キリスト教を信仰し、今も教会に通っており、生長の家の教えを通して、自分や隣人のために善を行うことができると確信しています。

 現在、ヨーロッパでは、ドイツのフランクフルトに住む大塚裕司・生長の家ヨーロッパ駐在本部講師の先導により、毎晩9時30分からスカイプ(注=パソコンを利用したインターネットによるテレビ電話)を使い、各国からの10名ほどの参加者が揃(そろ)って、日本語とドイツ語による聖経(*2)及び讃歌(*3)の読誦(どくじゅ)と神想観(*4)の実修を行っています。私と友人のアリス・シフェレさんは、スイスからほとんど毎晩参加しています。

 また、毎週日曜日の朝11時からは、生長の家海外現地本部職員のギド・ビュルクナー氏の先導により、ドイツ語による聖経と讃歌の読誦と神想観の実修が、スカイプを使って行われており、私たちは毎回の参加を楽しみにしています。

 この素晴らしい生長の家の教えのおかげで、私の考えは大きく変わりました。以前の私は周囲への感謝もなく、毎日の食事や飲み物、隣近所、日々の諸々(もろもろ)のこと、行政……等々、すべてが“当たり前”と思っていました。しかし教えを学ぶにつれて、前向きで感謝の心を持てるようになりました。

 振り返ってみると、隣近所の人たちとの間には挨拶などはなく、それぞれが自分のことばかりを考えて暮らしていました。しかし、私は隣近所の人たちを一番身近な人として大切にしようと心に決め、積極的にコミュニケーションを取るようにしました。

 私の心が変化すると、私の周囲までも変化し、今ではこの通りに住んでいる人々は、互いに助け合っています。今年(2017)7月には、ストリート祭りを開き、皆で食べ物を持ち寄って食事を共にしました。私たちの中の何かが変わったのです。今、私はまったく別の光の中で周囲を見ています。

 今、私は世界平和を祈り、聖経と讃歌の読誦(どくじゅ)と神想観を通して、少しでも世の中を変えることができると信じています。明るい心が周囲に伝わり、それを伝えられた人がさらに他の人たちへ広げていく──つまり私たちは皆、「受け手」であり「送り手」でもあるのです。それが私の信念です。

 最後に環境問題に関して述べたいと思います。スイスでは日本の原発事故をきっかけに、国民の考え方に変化が起こりました。再生可能エネルギー導入を実現させるべきだというのがスイス国民の考えです。(注=スイスでは今年(2017)5月の国民投票で、2050年までに原発を全廃し、再生可能エネルギーを促進することが決定した)

 屋根の上にソーラーパネルを上げる人が増えています。さらに今後、地熱、水力、風力を利用した発電が加わっていきます。将来のために、脱原発へと考えを改めるべきだと感じています。

難民も愛しい兄弟姉妹。その幸せを祈る アリス・シフェレ(70歳)

 私も毎晩のスカイプを使った祈りに、同志と共に参加することを、とても楽しみにしています。友人であり、生長の家の教えを伝えてくれたインゲボルグ・イリオンさんとは共に祈り、日常的に会って話したりしています。

 聖経(*2)読誦の際には、周囲が霊的な雰囲気に満たされるのを感じます。私は先祖や両親や夫、息子など亡くなった家族にも聖経と讃歌(*3)を聴いてもらえるように、彼らに呼び掛けています。それに続く神想観(*4)は、私を素晴らしい場所に留(とど)まらせてくれます。その日一日がどうあろうとも、夜のスカイプでの祈りの時には、平和な心で満たされます。

 私は生長の家の「世界平和の祈り」を、車の運転中やテレビのニュースを観ている時などに唱えています。祈りは最も価値のある平和への貢献だと思います。なぜなら人間が一人では成し得ないことを、神の命によって天使が成し得てくれると確信するからです。

 私はキリスト教の信仰が篤(あつ)い両親に、信心深く育てられました。それでも私は神に至る自分の道を探し、悟りを得ようとし、その間、現実的な問題が降りかかり、苦しくなることもありました。しかし今、私は孫やひ孫の祖母、曾祖母として、助けを必要とする人々のために生きています。

 私は汲めども尽きぬ神の本源からの供給を毎日受けています。私は『大自然讃歌』(生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊)の読誦が大好きです。それによって、讃嘆と感謝の気持ちで周囲を観るようになりました。子孫に何を残すだろうかと思うと、悲しい思いが忍び込んできます。しかし神は我々の子孫を見捨てはしないと信じています。

 現在、私たちの周りにはテロや難民問題など多くの不幸な出来事が起こっています。義援金も熱い石の上に落ちる一滴のように十分でなく、多くの難民は辛い境遇にあります。でも私たちは皆同じく尊い神の子です。彼らは観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)(*5)であり、彼らを絶望的な目で観るのではなく、神が智恵と愛をもって助けて下さる愛しい兄弟姉妹として観るべきです。ですから私たちは毎日祈りを続けているのです。

*1 生長の家創始者、昭和60年昇天
*2 『甘露の法雨』『天使の言葉』『續々甘露の法雨』など生長の家のお経の総称
*3 『観世音菩薩讃歌』『大自然讃歌』のこと
*4 生長の家独得の座禅的瞑想法
*5 周囲の人々の姿となって私たちに教えを説かれる菩薩