田中りか 山口県岩国市出身。平成13年5月に26歳で結婚。現在は福岡市在住。7歳と5歳の子育て真っ最中。母親教室を開催し、ノーミート料理を作って、仲間と語り合うのが楽しみ。生長の家白鳩会員。

田中りか
山口県岩国市出身。平成13年5月に26歳で結婚。現在は福岡市在住。7歳と5歳の子育て真っ最中。母親教室を開催し、ノーミート料理を作って、仲間と語り合うのが楽しみ。生長の家白鳩会員。

 平成18年8月に、夫と宇治別格本山(*1)の練成会(*2)に参加できたこと、全国流産児無縁霊供養塔で一緒に聖経(*3)を誦げたことは、私たち夫婦にとって大きなことでした。夫は初めて宇治別格本山の境内に入った時、とても清らかな空気を感じたと言っていました。その後、伊勢神宮にもお参りし、祈願しました。帰宅後は「神様にすべてをお任せしよう」という気持ちで過ごしました。

 翌年2月に、夫の福岡転勤が決まりました。私は正社員の勤めをやめて、夫について行くことに決めました。その年の12月に夫が先に行き、3月末に私も横浜から福岡に向かいました。

 福岡で生長の家の先祖供養祭に参加すると、優しい雰囲気に満ちあふれた鈴田栄子先生と出会いました。鈴田先生は毎月教区機関紙を届けて下さり、ヤングミセスの集い(*4)も紹介して下さいました。集いに毎月参加するようになり、心休まる時間になりました。

そして、福岡に来て5カ月後の平成19年9月、お腹に赤ちゃんが宿っていることが分かったのです。夫と二人で抱き合って喜びました。共につらい時期を乗り越えた二人にしか分からない感情だったと思います。

イラスト/石橋富士子

イラスト/石橋富士子

 7年間授からなくても一言もそのことに触れず、そっとしておいてくれた義母に電話で報告し、感謝の気持ちを伝えました。ずっと祈り続けてくれた父に伝えた時、経営するお店のお客さんと握手をして回り、その日は半額セールにしたと聞きました。母は、あまりの嬉しさに腰を抜かし、言葉にならない様子でした。友達も涙を流して喜んでくれて、周りの人たちが私たちのことをどれだけ思ってくれていたかを、ひしひしと感じました。

 平成20年7月に娘が無事生まれると、夫がお礼参りに行きたいと言ってくれ、宇治別格本山と伊勢神宮に夫と娘の3人で行きました。個人指導をして下さった楠本加美野(くすもとかみの)先生にお会いし、流産時供養塔で、お礼と共に、もう一人授かるように祈願しました。1年後には息子も授かり、去年は夫と娘、息子、母の5人でお礼参りに行きました。

 今、娘は小学校2年生、息子は年長になり、毎月生命学園(*5)に通い、夫も参加してくれます。私は、2年前に教区の青少年育成対策部長を拝命し、練成会の充実や青少年の育成に力を尽くしています。今年の夏季青少年家族練成会では、夫も参加してくれて、家族で受講することができました。

 不妊に悩んだ7年間はとてもつらいものでしたが、当たり前のことがいかに尊いものであるか気づくことができ、その一方で、夫婦の絆が深まるための時間でもありました。私を支え続けてくれた夫に感謝しています。

*1 京都府宇治市にある生長の家の施設。宝蔵神社や練成道場などがある
*2 合宿形式で教えを学び、実践するつどい
*3 生長の家のお経の総称
*4 生長の家青年会の既婚女性のつどい
*5 幼児や小学児童を対象にした生長の家の学びの場