大量生産・大量消費のサイクルから離れて、手作りすることで見えてくる、本当に大切なこと。クラフトの時間には、豊かな生活や、心穏やかに過ごすためのヒントがたくさん。

左:松井さんがクラフトバンドで手作りしたカゴの数々/右上:手提げカゴを作った切れ端等で、手前の小さなカゴを作った/右下:赤い切れ端のバンドを、取っ手に編み込み、丸い飾りにもして、アクセントとして活用した

左:松井さんがクラフトバンドで手作りしたカゴの数々/右上:手提げカゴを作った切れ端等で、手前の小さなカゴを作った/右下:赤い切れ端のバンドを、取っ手に編み込み、丸い飾りにもして、アクセントとして活用した

 竹や蔓(つる)で編んだカゴを一度作ってみたいと思っていた。調べると米袋の縛(しば)り紐(ひも)が、「クラフトバンド」として手芸用に販売されていて、それを使って作ることができるらしい。このクラフトバンドの原料は牛乳パックの再生紙だった。早速、近くのホームセンターで購入し挑戦した。

「これ! こういうことがやってみたかった!」

 ちょっと歪(ゆが)んだ試作品も、息子は「お母さんの手作りケース」と、ゲームソフトやカード入れに喜んで使ってくれる。母親冥利(みょうり)に尽きる。

 いくつも作るうちにコツをつかみ、最初はいびつだった形もだんだんと整いだした。何よりうれしいのは、デザインとサイズが自分の思い通りになること。楽しくてどんどん作っていく。

 しかし、どうしても切れ端が出てしまう。そこで、その切れ端のバンドを使って小さなカゴを作り、それでも出てしまう切れ端は、紙のリサイクルに出すようにした。また生まれ変わって、誰かの喜びにつながってくれればと思う。(松井友紀・SNIクラフト倶楽部