Keiさん 49歳・千葉県 太陽熱調理器をセットする。中央のガラス製の円筒の中に具材を入れ、太陽の熱で調理する 取材/南野ゆうり 撮影/野澤 廣

Keiさん 49歳・千葉県
太陽熱調理器をセットする。中央のガラス製の円筒の中に具材を入れ、太陽の熱で調理する
取材/南野ゆうり 撮影/野澤 廣

 生長の家白鳩会員(*)のKeiさん宅のマンションのベランダは、さしずめ太陽光利用の実験室のよう。一畳ほどのスペースに、ガラス製の円筒と銀色の集光パネルからなる太陽熱調理器と、A4版より一回り大きい太陽光発電パネル1枚が、日の光を浴びて輝いている。

ベランダの物干し竿にひもで固定して設置されたミニ太陽光発電パネル

ベランダの物干し竿にひもで固定して設置されたミニ太陽光発電パネル

「このガラスの円筒の中に食材を入れるんですよ。朝、仕事に出かける時、ジャガイモやカボチャを入れておくと、帰ってくる頃にはホクホクの状態になってるんです。水を加えておけばスープにもなり、調理時間の短縮にもなります」とKeiさん。

 一方、太陽光発電パネルから伸びるコードを室内に引き込み、得られた電気は小型バッテリーに蓄電。スマートフォン2台分のフル充電が可能だそうだ。

「電気代の節約もさることながら、いずれもクリーンエネルギーを使った災害対策グッズとなります。東日本大震災の時、被災地では被害や支援の情報がなく、多くの人が苦労されました。スマホが動いていれば、刻々の情報が得られて安心です」

 とはいえ、器具の扱いや技術に不慣れな人には、太陽光発電システムの設置は難しいのではないだろうか。「いいえ、誰にでもできますよ」とKeiさん。

この日は、太陽熱調理器でキャベツのスープ(500cc)を作った

この日は、太陽熱調理器でキャベツのスープ(500cc)を作った

「私がベランダソーラーシステムのセットの設置に踏み切ったのは、フェイスブックで“サバイバル発明家”と称する方と知り合ったことがきっかけです。まずは仕組みについて知りたいと、仲間を集めて勉強会を開いてもらいました。その後、誰にでも設置できるような、簡単なキットを作って頂き、自分で試行錯誤しながら、設置しました。世の中にはこうしたセミプロ級の人は多く、遠慮(えんりょ)せずお願いして設置の方法などを相談してみるのがお勧めです」

 太陽熱調理器は1万円弱、ソーラー発電ミニキットは2万円弱。市販の完成品は高価だが、部品を組み合わせて手作りするメリットは、その安さと拡張性にある。

「手作りのシステムなら、部品が壊れたり、バッテリーが古くなったりしても、そこだけを交換すれば良いので、資源の無駄づかいもせずに済みますね」

 思い切ってDIY感覚で、太陽光発電システムの手作りに挑戦してみてはいかがだろう。

* 生長の家の女性の組織