伊敷優希(いしきゆうき) 石垣島在住。2010年10月に27歳で結婚。5歳、2歳の男の子の母。息子の幼稚園のお友達&ママと、公園遊びに日々奮闘。2017年2月から沖縄教区青年会委員長。光明実践委員。

伊敷優希(いしきゆうき)
石垣島在住。2010年10月に27歳で結婚。5歳、2歳の男の子の母。息子の幼稚園のお友達&ママと、公園遊びに日々奮闘。2017年2月から沖縄教区青年会委員長。光明実践委員。

「私の家は生長の家を信仰しているの。私は幹部なので、今日はその活動で会えなかったんだ」と打ち明けると、彼の顔がぱっと明るくなり、「なんだ、そんな用事だったのか! 宗教に関して、うちは沖縄の伝統的な先祖崇拝で、特に宗教は持ってない。だから問題ないからね」と言ってくれた。

 これを機に生長の家の真理についても簡単に話した。「ご先祖を大切にするのは、うちと重なる部分だね」と言い、信仰を持つことを理解してくれ、あの「理想の旦那様リスト」の①絶対条件の大事な一項目「生長の家の信仰を受け入れてくれる人」をクリアした。

 交際が始まって彼のことを知るにつれ、半年前に書いた結婚相手の理想像の30項目のリストが、彼とほぼ完全に一致していることがわかってきた。

 まず①「絶対条件」だが、基本的な価値観は同じで、彼のことを尊敬していたし、互いに補い合い、高め合えているとも感じていた。彼は普段から自分の家族を大切にしていたし、子どもの良い父親にもなってくれる気がした。

 ②「こうだったらもっと良いなという条件」との一致を見てみると、「経済的に安定している人」→公務員。「バスケが好きな人」→小中高とバスケ部でキャプテン。「身長175センチくらい」→176センチ。「ハイブリッドカーを選ぶ人」→結婚1年目にプリウスを購入。「少年のような心を持つ人」→非常にクールなのに、家族の前では意外とおちゃめ等々。ピッタリと一致していたのでびっくりした。

イラスト/石橋富士子

イラスト/石橋富士子

 交際から半年ほどして、彼にこのリストを見せると、「これ、僕のことじゃないか!」と本人が一番驚いていた。この頃から、二人の間で結婚が現実的になっていった。

 さらに、この人と結婚したいと決定的に思わせる出来事が起こった。仕事を終えた私を彼が迎えに来てくれた時のこと。職場を出て、車で待つ彼に合図しようとした時、路上駐車のタクシーが急にバックしてきて私に接触した。運転手はバックミラー越しにこちらを見たものの、何も言わず、近くのコンビニへ移動して停車した。

 いい気分はしなかったが、軽い接触だったので、そのまま彼の車に乗った。すると彼は「ちょっと待ってて」と言って、車を降りて行ってしまった。数分後、あのタクシー運転手を連れきて、「あなたもプロのドライバーなら、彼女に謝ってください」と言って謝罪させた。いつも穏やかな彼なので驚いたが、「この人なら一生守ってくれる。ずっと傍にいたい」と確信した。

 その年の大晦日(おおみそか)、彼は私の実家に年越しそばを食べに来た。彼が私の家族とゆっくり話すのは初めてだった。機嫌良く喋(しゃべ)る父に対し、彼は緊張もあって相変わらず寡黙(かもく)だった。しかし、父は「最近見かけないような、高倉健みたいな昭和の男タイプで、感じがいいな!」と気に入っていた。交際から8カ月目のことだった。(つづく)