谷口純子著『この星で生きる』 123ページ、生長の家刊

谷口純子著『この星で生きる』
123ページ、生長の家刊

 そもそも、夫婦になる二人は、価値観や考え方がお互い似ていると思って、結婚することが多いのではないでしょうか。私たちの場合もそうでした。ですが、実際の結婚生活では、その違いに戸惑うことがあります。そのような時には、相手の価値観や考え方を受け入れることが求められます。それは、簡単なことではありませんが、その努力を通じて、お互いの精神的な成長、心の豊かさ、優しさや思いやりの深さなどに繋がっていきます。

 私は独身の頃、相手との意見が食い違う場合は、それを受け入れられずに、相手と距離を置くなどして対処してきました。ですが、結婚生活の中で妻との意見が違った場合はそれができません。夫婦で話し合い、相手の考えを理解して、その結果、妻の意見を受け入れることがよくあります。すると、その意見の方が、結果が良いことが多く、そのことで自分の視野が広がりました。

 我が家には子どもが6人います。三者三様ならぬ六者六様、個性も違えば意見も違います。それぞれの思いを受け止めるのは容易ではありませんが、夫婦で協力し合いながら、心豊かな家庭を築いていきたいと思う今日この頃です。(田中明憲<たなか・あきのり>生長の家本部講師。生長の家国際本部勤務)