Q 現在就職活動中なのですが、人前に出ると緊張してしまい、面接中に落ち着いて話をすることができなくて困っています。小さい頃からすごく人見知りで、学校でクラス替えなどがあると、なかなかほかの人に話しかけることができず、一人ぼっちになってしまい悩んだこともあります。どうすれば人前で緊張せず、話をすることができるでしょうか?(22歳、女性)
A 良いコトバを使い、いつも前向きな心でいることで、自信を持つことができます。

回答者
岸田裕子(きしだ・ひろこ)
光明実践委員
奈良県在住。ゆっくりとていねいに生きることを大切にしている。プランターで野菜を育てるのが好きで、その過程や収穫を楽しんでいる。
人生の主人公は自分自身
私も人前で話をするのはとても苦手でしたので、お気持ちをお察しします。ただ、あなたがそうした悩みをもつのは、人前でも落ち着いて話せるのが本来の自分の姿だと、潜在意識では知っているからです。向上心のあるあなたは、素晴らしいと思います。
生長の家では「人間は神の子で、無限力を持っている」と教えています。そして、それを引き出すのが「コトバの力」です。コトバには、身(しん)・口(く)・意(い)の3つ(三業)があり、表情や行動など体で表現すること、口で発する言葉(発声音)、心の中の思い(想念)を意味します。
人生の主人公は自分であり、良いコトバを使っていくことによって、素晴らしい人生が開けていきます。ですので、できるだけ明るいことを思ったり、希望や願いを声に出して言ったり、書いたりすることをお勧めします。
自分に自信を持つために
また、生長の家には神想観(しんそうかん)といって、「神様が創られた完全円満な世界」を心の中でじっと観る座禅的瞑想法があります。朝起きた時や、夜寝る前に実修すると心が落ち着きます(詳しくは前生長の家総裁・谷口清超著『神想観はすばらしい』日本教文社刊を参照のこと)。面接の前には、最も簡単で本質的な神想観と言われている「わがたましいの底の底なる神よ。無限の力よ、湧き出でよ!」というお祈りを、心の中で何度か唱えることで、自分に自信が湧き、本来の力が出せると思います。
そして、『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)に、自分の希望や願いを書かれてみてはいかがでしょうか。例えば、家族や身近な方への感謝の気持ちや、「面接で緊張せずに落ち着いて話せました」「最も素晴らしい仕事に就くことができました」というように、「既に叶いました、ありがとうございます」という完了形で書かれるとよいと思います。
あとは練習と場数を踏んでいけば、少しずつ慣れていきます。以前、私は人前で話をする機会があるととても緊張し、憂欝な気持ちになりました。鏡の前に立って練習したり、話す様子を動画に撮ったりすることで、次第に自分を客観的に見られるようになり、自分の話し方をもっと工夫しようと思うようになりました。初めは恥ずかしく感じましたが、次第に改善していく中で緊張も少しずつ和らいでいき、当日を迎えられました。
今でも緊張はするものの、以前の自分と比べると人前で話せるようになり、苦手意識が減ってきました。かえって少しくらいの緊張感はあった方がうまくいくと思います。
現在、就職活動中とのことですので、最もふさわしい就職先に導かれますよう、心よりお祈りいたします。
あなたの悩みにお答えします
人間関係、仕事、恋愛、家族、進学、性格などの悩みをくわしく書いて、手紙、ファクス、Eメールなどでお送り下さい。誌面ではすべて匿名にします。掲載しない場合でも、生長の家の教えによって解決を希望される方には生長の家講師等からのご返事をお送りします。住所・氏名・年齢は必ず明記して下さい。
〒409-1501 山梨県北杜市大泉町西井出8240番地8182 生長の家メディアセンター内
『日時計24』編集室「Q&A」係 FAX:055-213-5022 Eメール:hidokei@kyobunsha.jp
(携帯電話のEメールでは、迷惑メールの設定によって、受信が出来ない場合があります)