生長の家総裁・谷口雅宣著 『凡庸の唄』 8ページ、日本教文社刊

生長の家総裁・谷口雅宣著
凡庸の唄
8ページ、日本教文社刊

 幼い頃、2人の兄にはとても可愛がってもらいました。2番目の兄は、生まれた時から小児ぜんそくを患っていたため、発作で咳が止まらず眠れない夜、隣で寝ていた私は、眠い目をこすりながら、兄の背中をさすっていたことを思い出します。でも、兄はとても優しく、イタズラ好きで、いつも、冗談を言っては、周りを笑わせるのが得意でした。

 その兄は、34歳で他界しましたが、努力家で、東京の大学へ進学して、社会人になり、恋愛結婚をして、男の子が1人生まれました。その子は今、兄と同じ34歳になりましたが、兄の優しいところと、明るく大らかな義姉のよいところを受け継いで、立派に育っています。

 決して裕福な生活ではありませんでしたが、兄たちと新聞のチラシや空き箱で作ったゲームで遊んだことや、おやつを分け合ったことなど、かけがえのない思い出がたくさんあります。

 私たちは、家族や友人など、ご縁のある人たちと様々なことを共に体験して、成長していきます。幸せとは、そうした人や物や事のめぐり合わせの中に、お金には換えられない価値を見いだして、自分が生かされていることに感謝することだと思います。(メイ利子 生長の家本部講師。生長の家国際本部勤務)