谷口清超著『皆 神の子ですばらしい』90ページ、日本教文社刊

谷口清超著『皆 神の子ですばらしい』90ページ、日本教文社刊

「愛のある言葉の力は絶大である。それは神の創造の法則によって、よきものを作り出し、悪しきものを消し去る力をもつからである」(谷口清超著『皆 神の子ですばらしい』、84ぺージ)

 私は高校生の時、勉強や友人関係、受験などの青春の悩みと、劣等感が裏返しになった傷つきやすいプライドとを抱えて、親にひどく反抗していた時期がありました。

 ある日、まだ若き日の母が涙を流すほど、あまりにも辛辣な言葉を投げつけ、母を傷つけてしまいました。しかし、母は涙を流しながら、「それでもお母さんは、あんたが大事だから!」と叫びました。その時の母の切実な声と、涙で光る目を忘れられません。

 激しい暴言にも、ひたすら愛のコトバで応じられたとき、人は神の愛に目覚めるのです。その愛のコトバは、いつか必ずや芽をふいて、相手の心を溶かしてしまいます。数十年たった今でも、困難に直面して孤独を感じたとき、あの時の母の愛のコトバが、私を奮い立たせてくれます。「暗は本来光の不在であるから、どんなに暗くても、大きくても、何ら恐れることはない。ただ光を前進させ、光の言葉を愛の表情で語るだけで、現実世界の不幸が消え去るのである」(前掲書、84ページ)

 表情も態度もコトバです。愛のコトバは人も、動物も植物も、すべてを癒し、生かすのです。(井手由香 <いで・ゆか> 生長の家本部講師補。生長の家国際本部勤務)