近藤新三朗(こんどう・しんざぶろう) 生長の家本部講師 生長の家国際本部勤務。家族は妻と子供4人。国産紅茶と地元産の有機牛乳で作る生姜ミルクティーが最近のお気に入り。

近藤新三朗(こんどう・しんざぶろう)
生長の家本部講師
生長の家国際本部勤務。家族は妻と子供4人。国産紅茶と地元産の有機牛乳で作る生姜ミルクティーが最近のお気に入り。

「病気はない」。初めてこの言葉を聞くと、驚くのではないでしょうか。周囲には病院や薬局がたくさんありますし、現在、新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大していることが毎日報道されていますね。「病気はない」とはいったい、どういうことでしょうか。

 生長の家で説く「病気はない」とは、「病気は実在しない」という意味です。神様は完全円満な世界(実相世界())を創造され、人間も完全円満な存在で、本来は病気にかかることはないと考えます。一方、私たちが普段、5つの感覚器官(目、耳、鼻、口、皮膚)を通して認識する世界は仮の世界(現象世界)であり、病気があるように現れているだけなのです。

心を明るくする3つの方法

 でも現実に肉体に病気が現れたら辛いですし、病気になったらどうしよう、と不安になることもありますね。そこで、もし病気になった場合や、病気のことが不安になったら、次の3つを実践されることをお勧めいたします。

①明るい言葉、真理の言葉に触れる
 自分が完全円満な存在であり、病気にかかることはないとの自覚を深めるため、生長の家の書籍を読みましょう。特に『日々の祈り──神・自然・人間の大調和を祈る』(生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊)の“「病気本来なし」を自覚するために”の章を繰り返し読むことをお勧めします。

②健康な体の部分に注目する
 病気になると、病気になった部分にばかり目が行きますが、そんなときこそ健康な部分に注目しましょう。具合の悪くなったところより、普通に働いていてくれる部分が多いことに気づくはずです。例えば怪我をして歩けなくなったとしても、手が動くことに注目しましょう。

③周囲の人々に感謝する
 病気の治療には周囲のサポートが必要になります。家族をはじめ、医師や看護師のほか、学校の先生や友達、職場の方々などの支えもあります。このような周囲の人への感謝を心がけましょう。

 なぜこのような実践が良いかと言うと、私たちの周囲にある現象世界は、「心」で思ったとおりに表現されるからです。「心」には、常に意識している「現在意識」と無意識の領域である「潜在意識」がありますが、潜在意識の思いが現象世界に大きく影響します。そのため、潜在意識に良い感情を落とし込むようにすると、現象世界も良いものとして現れてくるのです。

『日時計日記』に感謝の気持ちを綴る

 私は26歳のとき腎臓を悪化させて、人工透析をすることになりました。入退院を繰り返し、また不眠症や極度の貧血で歩行が困難になる症状もありました。仕事もやめざるをえず、将来を悲観したこともありましたが、毎日、生長の家のお経や書籍を読み、自分の体や周囲の人への感謝の言葉を唱えるように心がけると、「本来病気なし」の自覚が深まっていきました。

 その後、父から提供してもらった腎臓の移植手術により、現在は医療機関に通院しながらも、生長の家国際本部の職員として働いています。

 みなさまも真理の言葉に接し、明るい前向きな言葉を日々、表現するよう心がけてください。その実践を助けるツールとして『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)の活用をお勧めします。『日時計日記』に毎日、真理の言葉や、自分の体と周囲の人々への感謝の言葉を書いていくと、「本来病気なし」の自覚が深まっていきます。そして、その継続、積み重ねが、あなたの運命をより良く導いてくれるはずです。

 神が創られたままの本当の世界