Q 自分は昔からかなり神経質な方で、あることが気になってしまうと、ずっとそのことが頭から離れなくなってしまい、悩んでいます。机に置いてあるものがちょっとずれていたりするだけでも、気になってしまったり、相手から言われた何気ない一言について、くどくどと考えてしまったりすることが多く、いつも疲れ切ってしまいます。どうすれば細かいことを気にせず生活することができるのか教えてください。(20歳、男性)

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A 心を明るい方向に向けて生きる習慣を身につけることで、より良い人生が展開していきます。

回答者 今井隆夫(いまい・たかお) 生長の家地方講師 生長の家千葉教区青年会委員長。妻と男の子2人の4人家族。休日の楽しみは自転車で出かけることと、読書、ピアノ演奏。

回答者
今井隆夫(いまい・たかお)
生長の家地方講師
生長の家千葉教区青年会委員長。妻と男の子2人の4人家族。休日の楽しみは自転車で出かけることと、読書、ピアノ演奏。

 神経質で細かいことが気になって仕方ないあなたは、日常生活を送るのに、さぞ気疲れをされ、辛いことだろうとお察しします。でも、少し考え方を転じてみてください。そのような性格は果たして「短所」と言えるでしょうか。

自分を肯定するために大切なこと

 私は銀行員として働いていますが、仕事では、お客さまとの契約内容から書類への記入方法に至るまで、いつ、どんな作業を行い、いつまでに仕上げるか―といった細部に気を配り、正確に仕上げることが求められます。このような仕事では、あなたの几帳面で細やかな性格はきっと役に立つでしょう。人の性格は「短所」も裏返せば「長所」となりますので、性格のせいで損ばかりする、というわけではないはずです。

 しかしながら、あなたが自分を肯定的に捉え、イキイキと生活するためには、常に明るい方向を向いて生きる、という心の習慣が必要です。生長の家ではこの心の習慣を「日時計主義」と呼び、そのような習慣をつけることを推奨しています。

『日時計主義とは何か?』(生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊)には、次のように書かれています。

 コップに水が半分入っている状態を見て、ある人はそれを「半分しかない」と否定的に評価する一方、別の人は「半分も入っている」と肯定的に評価する。これと似たようなことを、私たちは善悪を判断する時にも行う。(25ページ)

「日時計主義」の生き方をしよう

 生長の家では、また、「心で描いたことが実現する」とも教えています。あなたが自分をダメな人間だと思い、自分の人生は良くないと断定すれば、心で思い描く通りに悪い人生が展開します。一方で、あなた自身の良い点を受け入れ、自身の「善(よ)い想念」や「善い行い」を認めると、あなたの周りにはどんどん良いことが起こっていきます。

 日時計主義で生きる練習をするために、その日にあった良かったことを『日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)に書き記す、という方法もオススメです。そのような習慣を身につけると、今まで短所だと思っていた自分の性格を愛せるようになり、人から言われた何気ない一言に対して、一喜一憂することが減っていくのを感じるはずです。

 ぜひ、日時計主義の生き方で、あなた自身を好きになり、幸福な人生を歩まれますことをお祈りいたします。

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