Q 父は仕事の都合で転勤が多く、小学生の時には3回転校をしました。中学校に入り、部活も楽しく、仲の良い友だちもできたのですが、先日、父からまた転勤になると聞かされました。その時は父に「大丈夫だよ」と答えたんですが、本当は悲しくて仕方ありません。友達は「手紙を書くよ」と言ってくれたりしてとても嬉しいんですが、新しい中学校でちゃんと友達ができるか不安で、いまの友人と別れなければならないのが本当に辛いです。どうしたら気持ちを前向きにできるでしょうか?(14歳、女性)

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A 明るいコトバを使い、転校を前向きにとらえることが、自分の成長につながります。

回答者 桒名 智美(くわな・さとみ) 生長の家地方講師 福井県在住。小6、小4、年長の3人の子供と祖父母の6人家族。PBS活動(*2)を家族で楽しんでいる。

回答者
桒名 智美(くわな・さとみ)
生長の家地方講師
福井県在住。小6、小4、年長の3人の子供と祖父母の6人家族。PBS活動(*2)を家族で楽しんでいる。

 引っ越しで住み慣れた土地や友人たちと離れ、新天地に向かう不安、お察し致します。また、転校を何度も経験されているからこその不安もおありかと思います。ですが、その不安を隠し、お父さんに心配かけまいと「大丈夫」と伝える優しさを持ち、転校を前向きにとらえたいと願うあなたは、素晴らしいと思います。

不安があるのは大人も同じ

 私たち家族も1年半の間に3回引っ越しをし、子どもたちは、3回保育所や小学校を変わりました。ですから、新しい環境に慣れることの大変さや不安などはよくわかります。

 実は新しい環境への不安があるのは大人も同じです。あなたが不安を感じているということは、お父さんやお母さんも同じ不安をもっているということです。私も引っ越しには、すごく不安を感じていました。そこで私は、「どんな環境でも私たち家族は大丈夫!」「あなたたちは友達作りの天才!」と子どもたちにも言い、『日時計日記』()にも書きました。

 すると、子どもたちも「僕は友達作りの天才だから、すぐにお友達ができたよ!」と新しい環境にもすぐに慣れてくれ、次の引っ越しが決まっても、「どんなお友達ができるかな」「いろんなところにお友達ができていいね」と前向きにとらえてくれるようになりました。

コトバが人生をつくる

 生長の家では、コトバが人生をつくると教えています。コトバとは、口から出る言葉だけでなく、自分の想いや行動も含まれます。まず、「私は引っ越しを前向きにとらえることができました。ありがとうございます」と言ってみましょう。具体的に「新しいお友達が○人できました」とか、「○○クラブに入って毎日楽しいです」と新しい学校のことを『日時計日記』に書いてみるのもいいですね。

 最初はそう思えなくても言い続け、書き続けることで、本当にそうなっていきます。あなたがこれまで、三度転校しても乗り越えることが出来たことを思い出して下さい。きっとあなたは明るく優しい性格の持ち主なのでしょう。あなたの良さが発揮できれば新しいお友達もすぐに出来ますよ。

 明るく前向きなコトバを、家族で使ってみるのもいいですね。家族で引っ越し先でやってみたいことを話したり、お互いのいいところを見付けて、褒め合ってみたりして下さい。きっとこの引っ越しが家族の絆を深め、あなたを成長させてくれます。新天地での明るく楽しい生活をお祈り致します。

*1 日々の生活の中の喜びや、明るい出来事などを記録する日記。生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊
*2 生長の家のプロジェクト型組織(PBS=project-based system)には、SNIオーガニック菜園部、SNIクラフト倶楽部、SNI自転車部の3つがあり、信仰に基づいた低炭素で倫理的な生き方を実践している

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