日本古来の観音堀りのトンネルを、自転車で爽快に走り抜ける(筆者提供)

日本古来の観音堀りのトンネルを、自転車で爽快に走り抜ける(筆者提供)

岩島啓太(いわしま・けいた) 1979年、東京都生まれ。東京・日野市でロードバイクプロショップを経営する傍ら、日本、世界で開かれるロードバイクレースに参加。自転車専門誌に寄稿し、生長の家のSNI自転車部との関わりも深い。

岩島啓太(いわしま・けいた)
1979年、東京都生まれ。東京・日野市でロードバイクプロショップを経営する傍ら、日本、世界で開かれるロードバイクレースに参加。自転車専門誌に寄稿し、生長の家のSNI自転車部との関わりも深い。

 今回も、前回に引き続き、私の実際の走行体験を交えながら、お勧めのサイクリングスポットを紹介します。

【房総素掘りトンネル】
場所:千葉県養老渓谷付近
距離:君津から往復約50キロ

 四季の変化が豊かな日本では、少し人里を離れると、多くの感動的な景色に出合うことができます。ご多分に漏れず、千葉県の房総半島でも美しい自然を見ることができますが、今回は、自然プラス人工物である素掘りトンネルを巡るサイクリングルートを紹介したいと思います。

 千葉の地質は比較的柔らかいらしく、内陸部の各地に素掘りトンネルが存在しています。現在はあまり使われていないので多少荒れてはいますが、それだけ非日常の風景を見ることができます。自転車であれば、房総の各地に点在している素掘りトンネルを軽いフットワークで訪ねられるというものです。 

 小湊鉄道月崎駅(市原市)のすぐ近くにある永昌寺トンネル、柿木台第一トンネル、第二トンネルは、トンネルが長く、抜けた先に小湊鉄道が見える絶好のルートです。また、金谷(富津市)近くの燈籠坂大師のトンネルは、縦に細長く、自然と人力が織りなすユニークな形をしています。

 他にも、泥岩を丸くくりぬいた素掘りトンネルや2段重ねのトンネル、水路用の素掘りトンネル、トンネルを抜けた先に滝が見える素晴らしいスポットもあるなど、とてもバリエーションが豊かでいろいろ楽しめます。

 トンネルの多くは、明治時代に造られたもので、100年以上を経た今もなお、造った人たちの労力の跡が偲ばれます。

 周囲の景勝地としては、養老渓谷、亀岩の洞窟、大山千枚田、鹿野山九十九谷、鋸山山頂の地獄のぞき、館山や金谷港などがあり、サイクリングルートに組み込むと良いと思います。三浦半島の久里浜港から、フェリーで東京湾を横断して金谷に渡る旅も面白そうですね。