T.T.さん│51歳│大阪府 T.T.さん一家が暮らすゼロ・エネルギー・ハウス。写真は、平成23年の建築時のもの。 取材/多田茂樹 写真/遠藤昭彦

T.T.さん│51歳│大阪府
Tさん一家が暮らすゼロ・エネルギー・ハウス。写真は、平成23年の建築時のもの。
取材/多田茂樹 写真/遠藤昭彦

環境保全に貢献したいとゼロ・エネルギー・ハウスに住む

 損害保険会社に勤務するT.T.さんは、平成23年1月、大阪市のベッドタウンとして知られる和泉市に「ゼロ・エネルギー・ハウス」を建て、妻、中学1年生の長女の家族3人で暮らしている。「ゼロ・エネルギー・ハウス」とは、高い断熱性や省エネ性能に加え、太陽光発電などでエネルギーを創出し、年間の消費エネルギー量の収支をゼロにする住宅のことだ。

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Tさん宅の屋根には、3.5kWの太陽光発電パネルが設置され、窓は二重のエコガラス、木製のサッシで、断熱材は環境に配慮したセルロースを使用。冬は、屋根で太陽光を吸収した暖かい空気を床下に送り、蓄熱して家の中に循環させるとともに薪ストーブも使っている。夏は、冬とは逆に、朝方屋根に溜まった冷気を床下に送り、風が通り抜けやすい仕組みにしているため、真夏の暑い日でも、エアコンの使用を最小限に抑えることができる。

 Tさんは、そんな最先端のゼロ・エネルギー・ハウスの住み心地について、こう語る。

「生長の家の『神が創られた完全円満な世界では、自然と人間は一体であり、大調和している』という教えに共鳴して、少しでも環境保全に貢献できればとゼロ・エネルギー・ハウスを造ったんですが、見た目もいいですし、精神的にもとても心地よいものがあります。長く大切に使っていきたいと思っています」

義父母を通して知った信仰の素晴らしさ

 Tさんは平成10年、30歳の時に結婚した。だがその後、長く子宝に恵まれなかった。いろんな病院で検査を受けたが、「特に問題はない」と診断されて、どうしていいか分からず、悩む日々を送っていた。

「そんな時、ある人に相談すると、先祖供養が大切だと言われ、生長の家の信徒である義父母が、日頃話していることと同じだなと思ったんです。2つの話が結びついて、それから先祖供養の大切さについて考えるようになりました」

 Tさんは結婚後、義父母から生長の家の教えを伝えられたものの、信仰とは無縁の家庭環境に育ったこともあって、最初は「自分は信じない」と反発していた。ところが、妻の実家に度々足を運んで義父母と接するうちに、徐々に変わっていったという。

「義父母は、いつも二人で『人間は完全円満な神の子である』という生長の家の教えを学びながら、互いに研鑽に励んでいる雰囲気があったんです。そんな姿を見たり、素直に信仰を受け継いだ妻を見ているうちに、信仰って素晴らしいものだと思うようになっていきました」

故郷を訪ねて墓に参り、両親や先祖に感謝の思いを捧げる

 そんな義父母に、あるとき、子どもに恵まれない悩みを話すと、「私たちのいのちは、ご先祖様から繋がっているものだから、まず先祖供養をして、ご先祖様に感謝することが大切ですよ」と教えられた。

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「子どもを授かりたい」という思いが強かった
Tさん夫妻は、義父母から言われた通り、生長の家の先祖供養の仕方を教えてもらい、T家との実家の先祖を供養するため、T家と妻の家の「先祖代々親族縁族一切之霊位」と霊牌(*1)に書き、聖経(*2)を読誦するようになった。また、誌友会(*3)などの集まりに参加して教えを学ぶようになると、Tさんは、あることに思い当たった。

「私の父は三男坊で、実家と遠く離れて暮らしていたことも手伝ってか、実家とは疎遠でした。祖父の葬儀にも参列しなかったほどだったので、ご先祖様の供養などしたことがありませんでした。でも、生長の家で『人間は、神様からいのちをいただき、そのいのちをご先祖様を通して受け継いだ尊い存在である』と教えられて、ご先祖様に本当に申し訳なかったと思ったんです」

 それを機に、Tさんは、春と秋のお彼岸に、故郷である愛媛県東温市を訪ねてT家の墓に参り、両親や先祖に感謝の思いを捧げるようになった。

「供養に励むうち、『神様は大地で、先祖は木の根っこ、両親が幹で、子孫は枝葉である』という生長の家の教えが、よく分かってきました。神様、ご先祖様あっての私なんだという思いが、心の底から実感できるようになったんです」

受け継いだいのちを大切に生きていきたい

「子どもを授かりたい」という思いで始めた先祖供養だったが、続けているうちに、「子どもが授かるか、授からないかは神様にお任せしよう」と、ただ神様、先祖への感謝の思いに満たされるようになった。すると、平成18年にが妊娠したことが分かり、翌19年、長女が誕生した。結婚して8年後の朗報だった。

 その後、相愛会(*4)の一員となったTさんは、白鳩会(*5)のメンバーである妻と、夫婦で熱心に信仰に励んでいる。

 今、Tさんは、きっぱりとこう語る。

「いま13歳になった娘は、私立の中学校に通って、生き生きと勉強に励んでいます。その姿を見ていると、あらためて神様、ご先祖様への感謝の思いが湧くとともに、私が生きているのは自分一人の力ではなく、神様、ご先祖様から守られ、導かれているからこそだとしみじみ思います。これからも妻共々、受け継いだいのちを大切に生きていきたいですね」  

*1=生長の家で、先祖供養などの時に書く紙製の札
*2=生長の家のお経の総称
*3=生長の家の教えを学ぶ小集会
*4=生長の家の男性の組織
*5=生長の家の女性の組織