三好雅則(みよし まさのり)  昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

三好雅則(みよし まさのり) 
昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

 日本列島は昨年、巨大台風による土砂崩れや河川の氾濫、鉄道・道路の寸断、家屋倒壊、床上浸水、停電、断水など甚大な被害を受けた。

 こうした災害を目の当たりにして思い出すのは、6年前、「このままでは温暖化地獄の1丁目に足を踏み入れる。そうなったら後戻りはできない」と警告した山本良一東京都市大学教授(*1)の言葉だ(*2)。同じ頃、気象学者の江守正多氏(*3)が制作に協力し、出演もした動画「2050年の天気予報(NHK)」(*4)が公開された。

 これは2050年9月23日の天気予報を映像化したもので、風速80メートルを超えるスーパー台風の発生、日本の主要都市のほとんどで最高気温が35℃を越え、東京では40.8℃、真夏日が50日、熱帯夜が60日と予測している。が、この程度のことは既に起きている。山本教授の警告は現実のものとなってしまったのだろうか。

イラストは筆者

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 一昨年(2018)10月、IPCC(*5)が発表した「1.5℃特別報告書」によると、地球の平均気温は産業革命以前比で1℃上昇しているが、今後1.5℃に留めれば被害を大幅に削減できる。しかしこのままでは、2030年に1.5℃に達し、豪雨の発生率や海面上昇、生物多様性、人の健康、食糧安全保障、水供給等のリスクが増大する。だが、2050年までに二酸化炭素排出量ゼロを達成するような積極的、革新的な活動次第で回避できることを示唆していた。

“自然から奪う”ことを止め、“自然と共に伸びる”生き方を普及・拡大する他に選択肢はないのである。

参考文献
●生長の家総裁・谷口雅宣著『大自然讃歌』『宗教はなぜ都会を離れるか?─世界平和実現のために』(共に生長の家刊)他

*1=工学博士(環境材料科学・環境経営学)、東京大学生産技術研究所名誉教授
*2=東京・原宿にあった生長の家本部会館での講演
*3=国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室室長
*4=2014年9月4日、世界気象機関(WMO)がYouTubeに公開した「2050年の天気予報(NHK)」
*5=気候変動に関する政府間パネル