NPO法人「森林インストラクターしずおか」は、緑の地球を守るため、多くの人に森の自然に親しんでもらおうと、森林教室や自然観察会、森で遊ぶ会、会員対象の研修会などを開催している。他にも小鳥の巣箱作り、自然素材を使ったクラフトの体験学習なども行い、参加者に好評を博している。

NPO法人「森林インストラクター しずおか」│静岡市 山頂でひと息つき、青野ダイチさんの説明を聞きながら景色を眺める

NPO法人「森林インストラクター しずおか」│静岡市
山頂でひと息つき、青野ダイチさんの説明を聞きながら景色を眺める

 2000年に設立された森林インストラクターしずおかには、森林インストラクターの資格を持った会員が32人おり、植物や生物などそれぞれの得意分野を生かしながら、森を訪れた人たちを案内している。

 取材に訪れた昨年(2019)11月中旬には、静岡県北部の静岡市葵区にある「高山・市民の森」で森林教室が開催され、14家族49人の参加者が集まった。この森林教室は年に6回行われ、開催時間は午前10時から午後3時までとなっている。

 午前中は、ハイキングや森林浴、バードウォッチングの名所として知られる森を散策して、樹木、草花、生き物などを観察し、午後からは竹細工や小鳥の巣箱作りなどのクラフト、焚き火を使って料理を作り、食べるというプログラムだ。

上:山頂からは、静岡市内、駿河湾が一望できる/下:中の節を抜いた竹に生地を塗ってバウムクーヘンを焼く

上:山頂からは、静岡市内、駿河湾が一望できる/下:中の節を抜いた竹に生地を塗ってバウムクーヘンを焼く

 森林インストラクターしずおかの理事長、青野ダイチさんは、生き生きとした表情で森の中を歩く参加者を見やりながらこう話す。

「今回は、料理がバウムクーヘン作りということもあって、小さなお子さん連れの方が多く参加してくれました。ありがたいことです」

 樹木に造詣が深い青野さんは、森を散策しながら、時折足を止めて、クロモジやクサギ、サンショウの葉っぱを手に取り、その形や匂いなどについて丁寧に説明した。参加者は熱心に耳を傾け、そのたびに目を丸くして聞き入った。

 子どものペースに合わせてゆっくりと辺りを観察しながら、狭い山道を登り、約1時間で星空展望台に到着した。この日は好天に恵まれ、富士山や静岡市の中心街、駿河湾を一望することができた。

 午後からのバウムクーヘン作りは、内側の節を抜いた竹に生地を塗る作業からスタート。それを焚き火の上で回転させながら焼き、また生地を重ねて焼く。何度か繰り返すうちに、切ると年輪状の模様が入った、おいしそうなバウムクーヘンが出来上がった。満面の笑顔で頬張り、記念写真を撮る参加者の姿が印象的だった。

 青野さんは、今後の抱負を語る。

「葉っぱの匂いを嗅いだときの驚いた表情や、クラフトや料理が完成したときの笑顔を見るたびに、森林インストラクターをやっていてよかったと思います。これからも山歩きの楽しさ、自然の大切さを多くの人に伝えて、緑の地球を守り続けていきたいと思います」

問い合わせ先

TEL/FAX 054-296-4371 http://shinrinshizuoka.com/