
坂崎和佳
さかざき わか/昭和51年生まれ。美容師歴25年。熊本県球磨郡錦町在住。「ヘアサロンDeaR」を営む傍ら、カメラライフを楽しんでいる。思うように撮れないことも多く、試行錯誤しながら日々奮闘中。生長の家白鳩会員。本誌No.114(2019年9月号)「美のステージ」に登場。
今回は、鹿児島県南大隅町の根占(ねじめ)地区を流れる雄川の上流にある、落差46メートル、幅60メートルの雄川の滝を紹介します。
この滝は、2018年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」のオープニング映像で用いられた他、昨年(2020)放映された、アクションアドベンチャー映画「キングダム」のロケ地となって、人気に火がつきました。
滝を上の方から見ることもできるのですが、昨年(2020)2月、午前10時頃に訪れたときは、駐車場から展望台まで約1.2キロの遊歩道を歩いて滝壺を目指しました。整備されている遊歩道ではありますが、途中に急勾配もあり、雨が降ったりするとぬかるみもできるような道なので、出かける方は、動きやすい服装をお勧めします。
澄んだ渓流を横目に歩くこと20分。目の前に雄川の滝が現れました。高さ、幅共に壮大ですが、写真に収まりきらず、私のカメラでは、その迫力を充分表現できないのが残念です。
私が行った日はあいにくの曇り空でしたが、それでも澄んだブルーの滝壺を見ることができました。夏場、真上に太陽が昇るタイミングを見計らって滝壺に行けば、より透明なコバルトブルーが見られると思います。
時折、カワセミが横切り、滝壺とカワセミのブルーが織りなすその情景に心を奪われました。
耳に響く渓流の音、鼻を抜ける清浄な空気、目の前に広がる自然の風景……久しぶりに歩いた心地よさも相まって、心身ともにリフレッシュできた一日でした。(次回は、熊本宇土市にある海上の絶景として知られる長部田海床路を紹介します。)