三好雅則(みよし まさのり)  昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

三好雅則(みよし まさのり) 
昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

 中高年に人気のウォーキングだが、信州大学大学院の能勢博・特任教授は、ゆっくり同じペースの1日1万歩より、2~3分ずつ「やや早歩き」と「ゆっくり歩き」を繰り返すインターバル速歩(1日約30分)を勧めている。

 同教授によれば、多くの実証実験や自治体での実施で、高血圧、骨粗鬆症、肥満、脂質異常症、動脈硬化などの生活習慣病の予防・改善が証明されているという。生活習慣病の大きな要因は、「加齢による体力低下」。だから、体力を支える筋力を増強する運動が効果的なのだそうだ。

イラストは筆者

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 生活習慣病には活性酸素(*1)が関与しており、これが細胞や組織を傷つけ、炎症を起こして生活習慣病を引き起こす。全身60兆個の細胞内には、ミトコンドリアという細胞小器官があり、これが活動エネルギーを生み出しているのだが、加齢に伴い、機能が劣化して活性酸素を排出するようになる。

 一方、筋力は、放っておくと加齢によって低下(*2)し、次第に運動が億劫になるため、筋肉以外の臓器の代謝も衰える。すると全身で活性酸素が多量に産生され、脂肪細胞で炎症を起こせば糖尿病、免疫細胞なら動脈硬化・高血圧症、脳細胞なら認知症・うつ病を発症するといわれる。インターバル速歩には、これらを改善・解消させる効果があるというわけだ。

 ウォーキングに限らず、自転車に乗るのも効果的である。便利・快適・効率化に慣れて体を萎えさせるのではなく、しっかり使って健康に生きていこう。

参考文献
●生長の家総裁・谷口雅宣著『凡庸の唄』(日本教文社)
●能勢博著『ウォーキングの科学』(講談社)
●春木豊著『動きが心をつくる』(講談社現代新書)他

*1=原子状態の酸素や電子状態が不安定な酸素分子。体内で過度に発生すると細胞を直接的、間接的に傷つけ、老化の一因をつくる
*2=加齢性筋肉減少症(サルコペニア)