Q 私は職場で、「あなたは人に厳しすぎる」と、周囲から毛嫌いされています。しかし、仕事を真面目にしようと思えば厳しくなるのは当たり前で、現に、私が任された仕事については、少しのミスもなく、しかも、できるだけ早く仕上げるよう自分に課し、成果を挙げています。同僚や部下に、私と同じことを求めてはいけないのでしょうか。(F・N、40歳、男性)

回答者:井下昌典(いのした・まさのり)
(生長の家本部講師)
A 職場の人たちに感謝し、美点を褒め、讃嘆しましょう
仕事に対するあなたの姿勢は、実に素晴らしいと思います。「人に厳しすぎる」と周囲から毛嫌いされているということですが、人に厳しい人は、自分にも厳しく、ルールを重んじ、正義感も強くて志や理想が高いなど、仕事面では概ね高い評価を得るものです。しかしその一方で、怒りっぽかったり、威圧的だったり、自分だけが正しいと思っているという面も見られ、毛嫌いされたりするのは、そういう人間性からくるようです。
私たちは、家庭、学校、社会を通じてさまざまなことを学んでいきます。仕事もその一つで、あなたが仕事を通して、人間関係、専門的な知識や技術など多くのことを身につけてこられた、大変な努力家であるのは、仕事に対する厳しい態度が端的に物語っています。しかし、職場の皆さんに、やみくもにあなたと同じ厳しさを求めても反発を買うだけでしょう。
もし、あなたが職場の雰囲気に馴染んで、人間関係がスムーズにいっていれば、そうした厳しさも受け入れてもらえると思います。人は、讃嘆され、褒められると、悦びを感じるもので、その悦びがあると仕事にも良い影響が出てきます。
ですから、明るい表情と言葉で、職場の人たちの良いところを認め、讃嘆し、感謝する─これをあなたの仕事の一つとして考え、実行してみてはいかがでしょう。
生長の家では、①発声音、②表情・行動、③心の思いをコトバと言い、明るいコトバによって、環境や人生が好転すると教えています。あなたもぜひ、職場で「コトバの力」(*)を使ってみてください。
そうすれば、真面目に仕事に取り組んでいるあなたは周囲から受け入れられ、皆の目標になるのではないかと思います。
素晴らしい“ワンチーム”の職場環境で仕事ができるよう祈っています。
*=コトバには善きにつけ、悪しきにつけ、物事を成就する力があると生長の家では教えている。ここでいうコトバとは、口から発するコトバのほかに、思念や表情も入る
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