コツコツと練習を積み重ね、マスターズ全日本チャンピオンになった時の岩島さん(写真は筆者提供)

コツコツと練習を積み重ね、マスターズ全日本チャンピオンになった時の岩島さん(写真は筆者提供)

岩島啓太(いわしま・けいた) 1979年、東京都生まれ。東京・日野市でロードバイクプロショップを経営する傍ら、日本、世界で開かれるロードバイクレースに参加。自転車専門誌に寄稿し、生長の家のSNI自転車部との関わりも深い。

岩島啓太(いわしま・けいた)
1979年、東京都生まれ。東京・日野市でロードバイクプロショップを経営する傍ら、日本、世界で開かれるロードバイクレースに参加。自転車専門誌に寄稿し、生長の家のSNI自転車部との関わりも深い。

 結論から言うと、自転車は健康によいだけではなく、メンタルにもとてもよいものです。

 どういうことかと言いますと、自転車初心者で乗り始めの頃は、乗れば乗るだけ体力が上がってきます。シンプルな行動なのに、自分自身の成長を確認でき、小さな成功体験を味わえるのです。また、全身運動を行うため、満遍なく筋肉が付き、有酸素運動域で走行するので内臓脂肪が落ちやすくなります。

 さらに自転車を乗り続けていると、知らない間に気の遠くなるような長い距離を走れたり、登れなかった山を登れるようになった自分に気づくことがあります。この小さな成功体験の積み重ねや喜びが、自分の心に多大な影響を与えるのです。

 また、自転車は身体を痛めにくいので、運動を習慣化しやすいという特徴があります。運動を習慣化すると、以下のようなメリットが生まれます。

・感情をコントロールしやすくなる
・酒、タバコの量、ジャンクフードの量、テレビを見る時間や、衝動買いが減る
・自己研鑽するようになる

 まさに「健全なる精神は健全なる身体に宿る」ということですね。心と体は相互に影響を与え合うので、運動は人間にとって欠かせない行動の一部だと私は考えます。こういった行動が自信に繋がり、自己肯定感が上がります。

 そして大切なのは、他人との競争に躍起にならないこと。ある程度の競争は良いのですが、そのことに傾倒しすぎると、ストレスを生み出します。「健全な劣等感は、他者との比較ではなく、“理想の自分”との比較で生まれるものである」と言われる通り、自己成長を促すためには、内面の自分との対話を上手にすることが大切であり、それによって自己を高めることができると思います。

 自転車のことを英語でサイクルと言いますが、乗っていると、まさに“人生のサイクル”も良くなっていくのを、私自身感じています。