オーストラリアで出合った大木。このように、堂々と健康的に生きたいものです(写真は筆者提供)

オーストラリアで出合った大木。このように、堂々と健康的に生きたいものです(写真は筆者提供)

岩島啓太(いわしま・けいた) 1979年、東京都生まれ。東京・日野市でロードバイクプロショップを経営する傍ら、日本、世界で開かれるロードバイクレースに参加。自転車専門誌に寄稿し、生長の家のSNI自転車部との関わりも深い。

岩島啓太(いわしま・けいた)
1979年、東京都生まれ。東京・日野市でロードバイクプロショップを経営する傍ら、日本、世界で開かれるロードバイクレースに参加。自転車専門誌に寄稿し、生長の家のSNI自転車部との関わりも深い。

 今回は、本欄2018年9月号「自転車に乗って気づくさまざまな良い点」で少し紹介した自転車が健康に与える良い影響について、深掘りしたいと思います。

 皆さんの周りに、糖尿病を患っているという人はいないでしょうか。日本ではこの50年で、糖尿病の人が約40倍も増えていると推定されています。運動不足、ストレス、肥満などが原因となる糖尿病は、予備軍を含めると2千万人近くいると言われ、決して他人事ではありません。

 糖尿病は、一度かかってしまうと完治しにくいので、かかっていない方も予防が大切です。結論から言いますと、糖尿病の改善・予防に、自転車がとても効果的なことが分かっています。なぜかと言いますと、自転車は身体に優しい運動を継続して行うことができるスポーツだからです。

 糖尿病にかかる確率は、年齢を重ねるにつれて高くなります。しかし、高齢になるに従い、関節が弱って激しい運動が困難になるため、ランニングでは着地の時の衝撃が関節には負担となります。かといってウォーキングでは血糖値があまり下がりません。

 そこで自転車の出番です。股関節を中心に全身を使った運動をする自転車は、たくさんのカロリーを消費し、血糖値を効率的に下げます。ランニングより衝撃が少ないので、関節の痛みも起こりにくいのです。

 それに、自転車はランニングなどよりスピードも速いので、いろいろな場所に行け、次々と景色も変わるため、飽きにくいという特徴があります。運動を続けるのに、一番欠かせないのは「楽しい」ということ。自転車は、ストレス解消にもってこいなのです。

 他にも、自転車で得られる健康への利点としては、サルコペニア(加齢に伴う筋量の低下)の予防があります。継続的に自転車で運動すると、股関節の可動範囲の柔軟性が上がり、効率的な脂肪の燃焼による肥満の解消・予防が期待できます。

 肥満、ストレスを楽しく解消し、予防して、健康な身体を手に入れられる自転車は、乗ってみる価値大ありの優れものです。