三好雅則(みよし まさのり)  昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

三好雅則(みよし まさのり) 
昭和24年生まれ。生長の家参議長。趣味は読書、絵画・音楽鑑賞、水彩画。

 昨年(2019)は、プランターによる無農薬・有機栽培をキュウリ1種で行った。約2カ月間に30本を越える実がなったが、8月中旬頃、6日ほど留守にして帰宅すると、葉の裏にアブラムシがびっしりついていた。やはり、無農薬だから虫がつくのだろうか?

 自然栽培(*)を普及する木村秋則氏、生ゴミによる“元気野菜づくり”に取り組む吉田俊道氏らによると、そんなことはない。無農薬でも、土壌菌の豊富な土壌で育った健康な野菜には虫は寄りつかない。表皮が丈夫なセルロースで覆われ、食い破れないためだ。

 では、虫が集まるのはどんな野菜なのだろう? 両氏によると、有機・化学を問わず、肥料が多すぎて土壌の窒素成分(硝酸性窒素)が過剰になったり、未熟な有機肥料の投与などで土壌菌が減少するなどして、栄養や土壌菌のバランスが崩れた貧弱な土壌で育った不健康な野菜だそうだ。

イラストは筆者

イラストは筆者

 こんな土壌で育つ野菜は、偏った栄養を多量に吸収して有り余るアミノ酸を産生するため、これを好む虫が察知して群がるという。そう言えば、家を留守にする前、肥料を多めに与えたことに思い当たった。

 ところで、こんな虫食い野菜には、硝酸性窒素(エグ味)が多く残留しており、これを人が摂取し続けると健康障害をもたらすことが分かっている。とすると、虫は「人が食べると危険!」と教えてくれているわけだ。

 嫌われがちな虫も地球生態系の一員であり、私たちの大切な仲間であることを忘れてはならない。

参考文献
生長の家総裁・谷口雅宣著『神さまと自然とともにある祈り』(生長の家)
●木村秋則著『りんごが教えてくれたこと』(日本経済新聞出版社)
●吉田俊道著『「元気野菜づくり」超入門』(東洋経済新報社)他

*=肥料・農薬を使わず、植物と土が本来持つ自然の力を引き出す農業方式