生長の家創始者・谷口雅春師、前生長の家総裁・谷口清超師の共著である本書は、人類光明化の使命を担う生長の家の信徒として、いかに生きるべきか、詳説されている。

『新版 菩薩は何を為すべきか』
谷口雅春、谷口清超著 日本教文社刊 830円+税
私は「人間は神の子、病なし、罪なし、迷いなし」と生長の家で学んでいたので、自分は病気などにはならないと思っていました。ところが18年前のある日、目が覚めてもまぶたが重く、体がつらい状態になりました。数日後、「私が病気に?」と納得できないまま病院へ行くと、バセドウ病と診断され、大変ショックを受けました。私は教えを学び直そうと、家にある生長の家の本を次から次へと読み返し、その中の1冊が、この『新版 菩薩は何を為すべきか』でした。
はしがきの冒頭には、「菩薩とは如何なる人々のことであるかと謂えば、諸君のことである」と書かれてあり、この言葉が私の心に光となって入ってきました。たとえ現象的に病気が現れたとしても、私は本来そのままで神の子なんだと、苦しみから解放された瞬間でした。しかしその1年後、さらに甲状腺に当時の基準では末期のステージ5の腫瘍が見つかったのです。甲状腺を全摘し、両方にあるリンパ腺も切除しましたが、このことがさらに「人間・神の子、病なし」の信仰が深まるきっかけとなりました。今も健康そのもので過ごさせていただいています。
これからも躓(つまず)いたり、迷ったりすることがあるかもしれません。その時には、この本を繰り返し読み、神の生命によって生かされていることを歓び、感謝したいと思います。
橘髙千加子(きつたか・ちかこ)(生長の家地方講師)
生長の家広島教区地方講師会長。何があっても大丈夫、絶対良くなるしかないと信じ、日々のささやかな出来事に喜びを感じている。