神想観は、実相の完全さを心の眼で見つめる生長の家独得の座禅的瞑想法。本書は谷口清超・前生長の家総裁が、神想観の意義や方法、具体的な体験事例を、誰にでも分かりやすい語り口で記している。これから神想観を始めてみたいという人にもお勧め。

『神想観はすばらしい』 谷口清超著 日本教文社刊 定価880円(税込)

神想観はすばらしい
谷口清超著 日本教文社刊 定価880円(税込)

『神想観はすばらしい』は、大学生の時、私が初めて読了した生長の家の本です。この本を読む前は、神想観に対して「練成会(*1)の朝に行うしんどいもの」という苦手なイメージを持っていました。でも、神想観は神様に願い事をするものではなく、「ただ自分の中に宿る内なる神の声を聴くもの」だと楽に考えられるようになり、実践してみようという気持ちになりました。社会人になってからは毎日の習慣になり、7年たった今も続いています。

 神想観をするようになって一番感じたのは、心の浮き沈みがなくなったことです。以前は一度悪い方向に考えてしまうと、そこから抜け出せなくなり、本当に悪いことを引き寄せてしまうことがありました。

 神想観を実修して「ありのままの自分でいいんだ。自分は神の子で素晴らしいんだ」と思えるようになると、自信が湧いて心の安定を保てるようになり、毎日が楽しいものに変わっていきました。落ち込んでもすぐに切り替えられるようになり、不安や緊張を感じる場面でも、まず初めにお祈りをし、「実相(*2)円満完全、神の子、ありがとうございます」という言葉も自然と出てくるようになりました。

 神想観は毎日の生活をより素晴らしい方向へと導いてくれると実感できる1冊です。

*1 合宿形式で教えを学び、実践するつどい
*2 神によって創られたままの完全円満なすがた

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H.M.(生長の家光明実践委員)

大阪府在住。今年は女子青年のネットフォーラムの開催を2回計画している。大豆ミートを使った料理を研究中。生長の家青年会員。