大量生産・大量消費のサイクルから離れて、手作りすることで見えてくる、本当に大切なこと。
クラフトの時間には、豊かな生活や、心穏やかに過ごすためのヒントがたくさん。

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左/内田さん自身へのプレゼントにもなった、おままごと用のキッチン。細部までていねいに作り込まれている 上/かわいいお鍋や魚、大根など 下/孫たちも手作りのキッチンで、楽しく遊ぶ

孫におままごと用のキッチンをプレゼントしたいなと思っていた時、「通販にはお手頃価格のものがあるけど、後で不要になって捨てたりする時に、環境に負荷を与えるものであってほしくないしなぁ……」とあれこれ考えた末、段ボールと布と紙で作ることに決めました!

ところが実際に作り始めると、ふと自分の子ども時代のことが思い出され、おままごとキッチンのおもちゃがほしかったけど、満足に手に入れることができなかった記憶がよみがえってきました。
買ってもらえるおもちゃは、年に一度一つだけだったのです。

孫のプレゼントとして作り始めたコンロや引き出し、蛇口、お鍋、フライ返し、フライパン、目玉焼き、大根などでしたが、まるで子どもの頃の自分に作ってあげているようでした。
できあがった時には、私の中の“小さな私”はすっかり満足し、温かい気持ちに満たされたのでした。
(内田千里・SNIクラフト倶楽部