大量生産・大量消費のサイクルから離れて、手作りすることで見えてくる、本当に大切なこと。クラフトの時間には、豊かな生活や、心穏やかに過ごすためのヒントがたくさん。

左上:内側部分とファスナーを取り外した/左下:接着芯を貼り袋状に縫った裏地/中:裏地と外ポケットを付けて完成/右上:バンドを縫ってつないだ。切り詰めて長さもぴったりに/右下:接着剤で固定し、同じ色のリボンを巻いて完成

左上:内側部分とファスナーを取り外した/左下:接着芯を貼り袋状に縫った裏地/中:裏地と外ポケットを付けて完成/右上:バンドを縫ってつないだ。切り詰めて長さもぴったりに/右下:接着剤で固定し、同じ色のリボンを巻いて完成

 私は物を捨てられない性分で、壊れてもなんとか使えないかと考えます。中学1年の時、上履きの擦り切れた所を、糸で繕ったのが最初でした。壊れたり破れたりしたものを、もう一度使えるように考えるのはとても楽しいものです。

 写真の青いスポーツウオッチは3年前に息子から贈られ、普段から愛用していましたが、バンドが切れてしまいました。切れた部分をきれいにカットして糸で繕ってつなぎ、接着剤で固定して同色のリボンを巻いてカバーしました。

 白いハンドバッグは、気づいた時には内側部分が劣化してボロボロになっていました。でも外側や持ち手はまだ使えるので、思い切ってファスナーなども全て外して、作り変えることにしました。どのように直そうかわくわくしながら考え、裏地に水玉柄の紺色の生地を選び、ポケットも作りました。袋状に縫った裏地やファスナーは本体に手縫いして縫い付け、縫えない所は接着剤で貼り付けました。

 生まれ変わった時計やバッグは喜んでいるようで、私も幸せな気持ちに満たされました。(大西淳子・SNIクラフト倶楽部