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siro72_Q_A_Q小学校4年生の息子が、同じクラスの男の子をイジメていると、個別面談で知らされました。家に帰り、息子に尋ねると、その子の服装などが不潔だからと、クラスの何人かでイジメていたようです。素直な子に育っていると思っていたのでショックを受けました。どのような対応をすれば良いかと悩んでいます。(A子・35歳)

 信頼していた息子さんが、他人をいじめていたと聞き、びっくりされたことでしょう。しかしそれは本来の姿ではなく、本当の姿(実相())は神の子で、愛深く素直でよい子供なのです。明るいよいところを、感謝しながら褒めてあげることが大切です。そして、人をいじめることは、絶対してはいけないと、愛を込めて強く注意することが肝要だと思います。

 高校教諭だった私は、かつていじめをした生徒を指導したことがありました。1人の女子生徒が、3、4人の男子生徒からいじめを受けたのです。長期間の指導の中で、ノートを1冊用意させ、自分の善いところと、友達の善いところを5つずつ探して、毎日毎日書くことを特に指導しました。今思えば、自分と周囲の善いところを書いていくことが、教育に於いて物事の善い面に心を向ける「日時計主義」の教育実践となり、彼らが立ち直る一番の力になったと考えます。

『こども日時計日記』(生長の家白鳩会総裁・谷口純子監修、生長の家刊)には、次のように示されています。「私たち一人一人の中には、『無限の可能性』という素晴らしい“神さまの種”が植えられています。その種を大きく育てるには、人やものの良いところを見つけたり、日々のうれしかったこと、楽しかったことなどを振り返る『明るい心』が大切です」

 さらに『日時計主義とは何か?』(生長の家総裁・谷口雅宣著、生長の家刊)には、「子供たちに一番近い親世代の人間が、人生と社会の『真実なるもの』『善なるもの』『美しいもの』を認め、讃美することから始めるべきである」(はしがき)と、説かれています。

 子供も大人も『日時計日記』(谷口純子監修、生長の家刊)をつけ、光明面を見る練習が何にも増して重要です。また、子供さんとクラスの児童、学級担任の幸福を祈りましょう。そして、愛と感謝の行いを実践しましょう。いじめ問題は必ず解決します。本来、実在世界にはないからです。

 神によって創られたままの完全円満なすがた

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*回答者 小田川浩三
元公立高校教諭。生長の家教職員会会長。生長の家地方講師。趣味は読書、自転車、クラフト製作。

 

 

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