大量生産・大量消費のサイクルから離れて、手作りすることで見えてくる、本当に大切なこと。クラフトの時間には、豊かな生活や、心穏やかに過ごすためのヒントがたくさん。

左:初めて作った花柄のワンピース。映画のヒロインが来ていたワンピースと同じもの着たいと思って作りました。/右上:ウールのワンピース。ミシンを使い、失敗しやすい所は手縫いで仕上げました。/右下:厚めのスラブコットンで作った4段切り替えのスカート

左:初めて作った花柄のワンピース。映画のヒロインが来ていたワンピースと同じもの着たいと思って作りました。/右上:ウールのワンピース。ミシンを使い、失敗しやすい所は手縫いで仕上げました。/右下:厚めのスラブコットンで作った4段切り替えのスカート

 10年前の私は、安価な服でも長く着られるならそれで良いと思っていました。しかし、そういった服が、途上国の人々の過酷な労働によって作られているかもしれないと知り、安い服は買わないようになりました。

 高い服は簡単には買えないので、古着屋でしっかりした服を探すのですが、理想の品に巡り合えない時もあり、「いっそ作ってしまおう」と考えました。家にはミシンがなく、思いついたのが手縫いでした。ミシンだと縫い目がずれて泣きながら解くこともありますが、手縫いは時間がかかる反面、失敗は比較的少ない。苦手な所も時間をかければなんとかなります。

 初めて作った花柄のワンピースを着た時の感動は、今でも忘れられません。フェイスブックへの投稿が縁で、近所に住む生長の家の方からミシンをお借りすることができ、手縫いとミシンを使い分けて、冬のウールのワンピースもできました。何とよそ行きの服です。手づくりすれば、自分が気に入るように手間をかけたものが手に入る。とっても贅沢だと感じます。(田中翔子・SNIクラフト倶楽部