大量生産・大量消費のサイクルから離れて、手作りすることで見えてくる、本当に大切なこと。クラフトの時間には、豊かな生活や、心穏やかに過ごすためのヒントがたくさん。

左/田中さんが手編みしたハンドウォーマーとマフラー 上/寒い日でも手元はポカポカと温かい

左/田中さんが手編みしたハンドウォーマーとマフラー 上/寒い日でも手元はポカポカと温かい

 小さい頃、編み物はいつも途中で挫折して、完成にたどり着いたことはありませんでした。そんな編み物を再開したのは3年前。寒い冬の日に使うハンドウォーマーが欲しかったのですが、これと思うものは結構高価で。購入しようか悩んでいる時に、「それだったら、似たようなものを編んでしまえ!」と思ったのです。

 編み上がった時の感動や、自分で編んだハンドウォーマーを付けている時のウキウキ感が忘れられず、その後は出かける時もかぎ針一本と毛糸玉を持っていき、出先で立ったまま編むほど夢中になってしまいました。編みもののいいところは、慣れてくると手が勝手に動いてくれるところ。実は編みながら他のことを考えています。たいてい頭に思い浮かんだ人を祝福しながら編んでいます。「素晴らしい神の子の◯◯さんは、完全円満、健康、豊かなり」と。

 気づけば、編みながら1時間ずっと祝福の祈りをしていたこともありました。祈りとともに編み上がった作品を手に取ると、今でも何とも言えない優しい気持ちになります。一目一目、祈りを込めながら冬支度、いかがでしょう。(田中翔子・SNIクラフト倶楽部